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「感覚の育成」の重要性を実証するために。
ボクの「気づき」は、もう20年ほど前のスペシャルティコーヒーの初級セミナーに受講したときでした。
ひとりで参加したので、同じテーブルになった人は初めての人ばかり。

一番最初の課題は、テーブルの上に置いてあった、4つのグラスにコーヒーの粉が入っており、その4つのグラスの中のコーヒーが、2つは良質なスペシャルティ・ランクで、もう2つは一般流通のコーヒーなので、「どれがスペシャルティコーヒーなのかを、粉の香りを嗅いで分けてください。」という課題でした。

ボクは、グラスに鼻を近づけ、「これかな?こっちかな?」と、なんとなく感じる香りから、とりあえず2種類を選びました。
そして、同じテーブルになった次の人が、同じようにグラスを鼻に近づけ嗅ごうとした瞬間に「うわ、クサッ。これもう嗅ぎたくないな。」というひと言。

全く同じコーヒーの粉の香りを、ボクは「これかな?こっちかな?」と選んでいるのに、その人は「クサイから、もう嗅ぎたくない。」と言うではありませんか。
この瞬間に、ボクは悟りました。
ボクの嗅覚は「鈍いんだ」と。

そうなのです。
あるレベルより弱い香りは、識別すらできていない。という現実を突きつけられました。
そして、今ならよく分かるのですが、同じテーブルになったその人が「嗅覚の感度が良く」、ボクは一般人レベルの嗅覚の感度だったということです。

ですが、その「気づき」からボクのトレーニングの人生が幕を開けたのです。
そして、今でしたら簡単に言えるのですが、そのトレーニング方法はとても単純で、嗅覚を使う「香りのインプッット」が嗅覚を育成するためにはとても有効的なのです。

しかし、ボクのように「自分は嗅覚のレベルが高くないんだ」と気づいたことも、とても大切な発見でした。
以前のボクもそうでしたが、「自分はそこそこ理解できる」と、勝手に思い込んでいる人は少なくないのです。

実は、その思い込みの解釈が足を引っ張る要素でもありますので、できるだけ早い段階で、そこに気づけたことが、ボクにとってはとてもよかった出来事だったと思っています。

あれから20年。ボクの嗅覚のレベルは、少しずつではありますが成長し、今では20年前と比べるとかなり繊細な部分まで見えるようになってきています。
ですが、今でもボク以上に感覚の良い人は結構いて、まだボクの見ている景色より上のレベルを見ているんだなぁと思ったりしますが、嗅覚で拾えきれないところは、他の感覚で補うという技術も使うことで、総合的に判断することができるようにもなってきました。

これらの感覚は、本来は料理人であったり、ボクのようなモノ作りの人間に必要な感覚となりますが、以外と料理の世界などでは知られていないのが現実です。
ですので、生まれつき感覚(センス)が良い人しか、なかなか一流の料理人にはなないのが現実のような気がしていますが、時間はかかりますが努力(感覚の育成)でも、一流の仲間入りができるものであることを実証できれば、ボクの述べている「感覚の育成」がいかに大切であるのかが分かってもらえるものだと考えています。

ですので、焙煎の競技会にも取り組んでおり、そこで活躍することで、ボクの考えている「感覚を育てる」というところがとても大事なんだということを実証したいと考えてもいるのです。

 


 


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