「感じる」という世界観。
![感じるという世界観](https://www.kaori-cha-ya-coffee.com/img/address/feel_local_main.jpg)
香茶屋では「感じる」ことの大切さを
伝えていきたいと取り組んでいます。
ボク自身が、コーヒー・テイスティングの恩恵から
「感じる」能力が成長してきたことで、コーヒーや料理、
絵画や音楽など、様々なモノから伝わる
「作り手の思い」を感じることができるようになってきたことで、
「感覚」の成長がもたらしてくれる幸福感の存在を
当店のコーヒーを好んで利用してくださる方々にも
伝えたていきたいと思うようになりました。
フレーバーのバランスを捉える能力が向上してくると
余白から見たバランスなども理解ができるようになります。
余白は実態の外に位置している存在です。
実態だけを見ていると、余白は見えてこなかったりする。
だから余白の存在に気づけなかったりする訳です。
ですが、余白から実態を見ることができる人は、
両者を見ることができる。
要は俯瞰して見ることにも繋がるということです。
一応コーヒーのフレーバーの話なのですが、
こういう見え方ができるようになれば、書道の余白から
書体の美しさを感じることができるようになるという
ロジックでもあります。
いわゆる「余白の美しさ」です。
![感じるという世界観](https://www.kaori-cha-ya-coffee.com/img/address/feel_local_fig01.jpg)
ですので「感じる」という感覚が成長することで、
いろんなモノから伝わる思いを感じ、受け取ることが
できるようになります。
美味しさの背景に存在している「人の思い」も
感じることができるようになると、それが幸せへと
繋がっている道でもあることに気づくようにもなります。
そして、「感じる」ことで、自分の中の何かと結びついて、
新たな意識や感覚が生まれはじめることにも気づくことでしょう。
ボクの経験から述べさせていただくと、
コーヒー・テイスティングを学んでいく過程の、
「香りを効率よく記憶する」ための取り組みをしていく過程で、
感覚が育成され、より「感じる」ことができるようになって
きたのだと分析をしています。
ですので、「感じる」ための学びとは、
テイスティングの基礎である、香りを脳に記憶する
「香りのインプット」なのですが、その「香りを効率よく
記憶する」ために香りを細分化していくことを理解する
過程で脳の処理方法が切り替わっていくからではないのか?
と分析をしています。
ボクはただ、良質なコーヒーをより理解したくて、
そしてそれが良質なコーヒーを作り上げることに繋がることだと
思って取り組んできただけなのですが、今ではその副産物である
「感じる」ことで世界がより広く大きく感じ、モノから伝わる
人の思いまでも感じとれるようになってきたことがボクの
財産なのだと考えるようにもなりました。
![感じるという世界観](https://www.kaori-cha-ya-coffee.com/img/address/feel_local_fig02.jpg)
感覚の世界観にはそういう、モノから伝わる
「感じる」というとても素敵な世界観があるのです。
ボクはスペシャルティコーヒーの良質な美味しさを伝えること
を通じて、「感じる」ことの大切さを伝えていきたいのです。
そこには、「良質さ」というたくさんの人の思いが込められた
美味しさがあるからです。
良質さから伝わる人の思いという情報を
「感じて」もらいたい。
ですので香茶屋では「学ぶ。」
という講座のサイトを立ち上げました。
遠方の方でもオンラインで学ぶことができる
サイト運営となっています。
そして、その「学ぶ。」はモノづくりのすべての人へ向けた
取り組みでもあります。
良質さを理解することで、良質なモノを作り出すことができる
ようにもなるからです。
逆に考えると、良質さを理解しないで良質なモノを作り出すこと
は不可能なのだという分析もできます。
まずは、フレーバーの景色が見えるようになること。
まずは、そこから。
![感じるという世界観](https://www.kaori-cha-ya-coffee.com/img/address/feel_local_fig03.jpg)