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感覚が良い人を見つけるポイント。
公開日:2020年3月13日更新日:2021月09月26日
カテゴリ:感覚のはなし
今までコーヒーのお店をしていて気づいたことがあります。
「コーヒーが好きな人」という大半の人は「深煎りのコーヒーが好き」だったりします。
なので、「酸味は好きじゃない」という人がとても多いです。
そういう「コーヒーが好きな人」が、これが「美味しいコーヒーだ!」と紹介するコーヒーは、ボクみたいにコーヒーが苦手な人からすると「その美味しさが理解できない」場合がほとんどで、「どこが美味しいんだろう?」と心の中で思っていたりして、「やっぱりボクはコーヒーが苦手だ」となっていくんだと思っています。
そこで、「コーヒーが苦手な人」が、感動する美味しさのコーヒーと出会うためには、「聞く人を選ぶこと」がとても重要なことなんだと思っています。
では、どんな人が適任なのかと言うと、やっぱり「感覚が良い人」で、基準としては「ゆっくりと食べる」「口数は少ないが、香りのコメントをする」「食べ物を残す時がある」「あまり多くを語らない」など、一般的には通ぶらない人がまずは候補に上がります。要は、口数が少なくて、あまり多くは語らない人です。おとなしい人とも言えます。
そして、人間観察をしていると、「あれ?この人は他の人とちょっとコメントが違うな?」と思える要素があったりします。
上記の「ゆっくりと食べる」は、口の中で広がっている風味を余韻まで楽しみながら食べる人たちは、結果としてゆっくり食べるので、結果として「ゆっくりと食べている」となっているので、食材を味わいながら食べているかどうか?を判断基準とすれば、人の感覚が見えてきます。
そして、「食べ物を残す時がある」というのは、お魚やお肉だとあまり良い食材でないと与えられていたエサが劣ると、お魚やお肉の風味に臭みが付いていたりして、それが気持ち悪くて食べれないことがあります。
他の食材でも、冷蔵庫のニオイが付いてしまっていたり、一般の人が不快に感じていなくても、嗅覚が敏感なために「不快な香り」も敏感に感じ取ってしまうために、そのようなニオイが付いてしまっている食材は食べることができなくて残すことがあります。
ですので、「好き嫌い」ではなく「食べ物を残すことがある」も判断基準とできますが、それは「好き嫌いではない」というところがポイントです。
「あまり多くを語らない」は、繊細な風味を見ることができる人たちは、人口の中でもほんの少ししか存在していないので、「本音を語っても誰にも理解してもらえない」という経験を幼い時から経験をしているので、あまり本音を語らないので、「多くを語らない人」の中に感覚が敏感な人が潜んでいる可能性が高いのです。
このように感覚が敏感な人たちには共通点があるので、それが見分けられるようになると、感覚の敏感な人たちに近寄ることができるようになります。
そして、その感覚が敏感な人たちは、本当に美味しいものを知っているので、その人たちから良い情報を貰うことができれば、今までの人生では出会っていなかった美味しさを知ることができるようになるという考え方なのです。
ただし、ひとつ落とし穴があります。
本当に大切な情報は「分かる人にしか教えたくない」という感覚が人にはあるものです。
ですので、自分の感覚を磨いて、同じくらいのレベルにならない限り、その人にとって本当に大切な情報はなかなか手に入らないものなのだということです。