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表現するためのテイスティングのロジック。

公開日:2020年3月12日更新日:2022月03月30日
カテゴリ:論理的な考え方

コーヒー・テイステイングという言葉を聞くとほとんどの一般の人々は「表現力」だと勘違いをすることだと思いますが、本職のボクたちプロは「品質を判断する」ためにその技術を使います。
そして、焙煎をするボクは「焙煎を理解するため」にその技術を使っています。

相手に伝えるためには「表現力」はもちろん大切で、まずは口の中で広がるフレーバーの情景を見て、その情景を言葉に置き換えるというプロセスを脳内で変換しています。

ですので、アウトプットという「表現」をするためには、フレーバーの情景を見ることができなければなりません。
フレーバーの情景は「広がり」と「色」の情報で、コーヒーは液体なので、フレーバーだけでなく「液体の表情」も見る必要性があります。
液体の表情は「粘性」が持つ情報だったりします。
そして、「表現」をするためには「言葉」を知らなくてはなりません。

「言葉」は、現象を理解する必要がありますが、まずは似ている香りの「**のような」をコメントするためには、代表的な香りの印象を記憶(インプット)をしていく必要があります。
特にコーヒーの場合は、フルーツの香りの印象を覚える必要があります。
香りの印象(インプット)は、アウトプットをする情景と同じ情景をカテゴリ別にインプットすることで、とてもスムーズなアウトプットが可能になるので、インプットの時からアウトプットを意識してフレーバーやアロマの情報をインプットする必要があります。

その香りの情報が「広がり(ボディ)」「色」「粘性」です。
そして、その香りの情報のボリュームの順番で、脳内にインプットをしていきます。
色の情報のグラデーションとボリュームとを順番にインプットをしていくと、アウトプットする際にとてもスムーズにコメントできるようになるので、「色のグラデーション」と「ボリューム」を整理整頓して脳内にインプットすることはとても大切で、「フルーツ」「フローラル」「ハーブ」「穀物」「チョコレート」「ナッツ」「ブラウンシュガー系」などカテゴリ別でも同じように「色のグラデーション」と「ボリューム」の強さを順番に並べてインプットしていくことで、アウトプットという表現がより具体的に、そしてスムーズになってきます。

あと、コーヒーの場合はフレーバーとは別に「フルーツの酸味」を理解する必要があり、酸味の特性をフルーツで理解することで、「**のような酸味がある」とコメントできるようになりますので、インプットの際に「酸味の印象」も理解をする必要があります。

そして、「質を見る」場合のトレーニングは、情緒的な部分が質の部分ですので、食に限らず世の中の「美しさ」を理解する必要があり、「言葉の持つ意味」もきちんと理解をする必要があります。

質を理解することはとても難易度が高いですので、まずは、「表現をするためには?」という基礎講座をビオあつみエピスリー浜松・豊橋の2店舗で月イチで開催をしておりますので、きちんと表現するための基礎講座を受講されたい方は、ビオあつみさんのサービスカウンターにて受付をしておりますので、お申込ください。

もちろん、プロとして良質なコーヒーを作るためには、仕入れ、ロースト、抽出と全ての工程における良質さの理解は、感覚で理解するものですので、その感覚を育成するためのロジックを説明している講座が、リモートでも行っている「コーヒーテイスティングの基礎講座」になっております。

興味がございましたら、お問い合わせよりご質問ください。

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香茶屋では、店主である私が歩んできた道を分析し、感覚が成長していく歩み方を伝えてゆくことで、正しいロジックのもとで各講座の「学ぶ。」が運営されています。

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