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比較することの重要性。
公開日:2020年3月11日更新日:2021月09月26日
カテゴリ:論理的な考え方
数ヶ月前から「ビオあつみ」さんで開催している講座に参加してくれているお客さんがお店に来てくれた。
そのお客さんが東京に遊びに行ったらしく、その時にいくつかのコーヒーショップに足を運んで、コーヒー豆を購入した話と一緒に、コーヒー豆を持ってきてくれたので、一緒にそのコーヒーをカッピングしました。
ボクは常々、分かるようになるには「テイスティング力(りょく)」が大事だと話していて、そのためには「フレーバーの情報」を見れるようにならないと「分かるようになりませんよ。」と語っている。
今回持参してくれたコーヒー豆を2種類と、当店のコーヒーを同時にカッピングすることで「ローストの違い」が見えてきます。
コーヒーは、コーヒー豆の素材のフレーバーと焙煎によってもたらされるローストのフレーバーが登場しているので、口の中で広がるフレーバーの情報から、それらのどこが素材のフレーバーでどこがローストのフレーバーなのかを分けて見れるようになると「ローストの違い」も明確に理解できるものです。
すると、酸味も焙煎によって「クリーン」に登場したり、「ボヤけ」たりしていることが理解できます。
ローストによってもたらされる情報は、素材の引き出され方にも及ぶということです。
それらを見分けられるようになるためには、やはり「比較」することが大切なので、2種類以上のコーヒーを同時にカッピングすると、何かしらその違いが見えるようになります。
その時に大切なのは、「何を比較するのか?」で「比較する対象を意識をして選ぶ」ことが重要なのだということです。
そこが理解できるようになりさえすれば、いろんなことを比較することで、いろんな違いを意図的に理解できるようになるので、感覚の育成を意図的に、そしてよりスピーディーに理解できるようになります。