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2022浜松ローカルコーヒーフェスを終えて。

公開日:2022年11月30日更新日:2022月11月30日
カテゴリ:抽出のはなし。

2022浜松ローカルコーヒーフェスを終えて。

今年の浜松ローカルコーヒーフェスも晴天に恵まれて、沢山の来場者さんが深まる秋の一日を浜松城公園でのんびりと過ごしてくれたことだと思っています。
写真は、トイレ休憩で園内から外れた時に撮ったものになります。

さて、ボクはそのイベントで抽出をずうっとしていて思ったことがありました。
それは、ボクは焙煎士なんだと言うことです。

「それが、なにか?」
そう思うことだと思います。でも、だからこそ抽出でボクのローストによる味づくりを楽しんでもらいたいと思うのです。

では、どうしたら抽出でローストの味づくりの部分までしっかりと感じることが出来るのか?

それが、コーヒープレスのように100°Cの熱湯で、紅茶を淹れるように浸け置きするだけ。
この抽出法を「浸漬式抽出法」と呼びます。
ボクたちがコーヒーカッピングするときにしている方法と同じで、すべての良し悪しが全部登場するという抽出法です。
生産者が努力した生産処理の良し悪しや、マイクロクライメットと呼ばれる局地的な気候から登場する酸質やフレーバー、そして当店のローストの味づくりもすべてが登場する抽出が100°Cのそして、油脂まで抽出することで得られる美味しさだと考えているからです。

コーヒー豆の良し悪しも、ローストの味づくりもすべてが登場してしまう抽出なので、多くのコーヒーショップでは採用されることはとても少ないのです。
仕入れにもローストにも自信のあるお店では、この抽出法を採用している比率が高く、スペシャルティコーヒーならではのフルーツ感と酸味、そしてローストの味づくりと上品な甘さを楽しんでもらいたいからこそ、熱湯でプレス式(浸漬式)で抽出時間を長くしてしっかりと抽出をしたいのです。
ローストで手を抜いたり、技術力が未熟だったりすると、そこもきちんと抽出されてしまう。
だからこそ、それらすべての味づくりまで感じてもらいたいショップでは、そういう抽出法を採用していることだと思います。

一見、抽出はとてもシンプルに見えるので、ドリップ式やサイフォンのように「淹れてくれている感」は感じられないかもしれませんが、見ている以上に浸漬式は本質が見える抽出法だと言えます。

そして技術が要らないので、再現性が高い。
そこに魅力があります。
当店でも、2年ほど前からようやく採用できるようになった抽出法です。

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