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良質さを求める人たちの存在。

公開日:2023年5月27日更新日:2023月05月27日
カテゴリ:良質さのお話。

良質さを求める人たちの存在。

世の中には美味しいものは沢山あるのだが、心にまで届く感動する良質な美味しさはほとんど存在していない。
無農薬でリンゴ栽培は不可能だと言われていたのに無農薬の「奇跡のリンゴ」を育てている木村さんや、日本で唯一加熱処理を施さないで生の牛乳を提供できる想いやりファームさんの「想いやり生乳」など、本当に心にまで届く感動する良質さを生産できる人は限られる。

それを成し遂げるためには、商売として考えると難しさがあるから、商売人にはそういうものは到底作ることはできない。
だから、そういった本当に良質なものを作り出せる精神を持つ人はほとんど存在していない。
だからボクもそのような心にまで届く良質なものを作りたくて、まずは感覚を育てながら、良質さとは何であるのかを考えながら取り組み続けている。

 

コーヒーのローストの味づくりは、とても難しい。
この意味がわかる人も少ない。
だから作り手としては、面白くもある。

お菓子にしてもそうだ。
美味しいお菓子は世の中に沢山存在する。
しかし、心にまで届く感動する良質な美味しさを表現しているお菓子はほとんど存在していない。
だから、自分で納得したものを作ったら、「今なら感動するのものが作れるはずだ」と思い今年の春から焼き菓子を作り始めたところがある。

 

コーヒーのローストの味づくりはいろんなことを教えてくれている。
普段から述べているが、大切なのは仕入れ、ロースト、抽出である。
まずは仕入れがすべての始まりであることは間違いない。
仕入れですべてが決まるので、素材の良質さを見極めるのはとても難しさがある。
それは、コーヒーだけでなく、お菓子づくりも同じである。

その次にローストである。
ローストの設定とは工程である。
その工程は何を意味しているのか?
そこが理解できない限り、その工程がある意味は見えない。
だとするならば、お菓子も同じで、そのお菓子づくりの工程が味づくりとなっているので、その工程の意味を実際に作ったをお菓子を食べてその工程の意味の味づくりを見なければならない。
その繰り返しの作業の中から、徐々に設定を見極め、そして完成度を高めていくことが味づくりなのである。

 

ほとんどの人たちは、美味しさしか求めてはいないが、ごく稀にこの社会の中で生きていくことに大変さを抱えて生きている人たちがいる。
感覚が敏感な人たちは、いろんなものを社会生活の営みの中で受け取ってしまうがために、とても生きづらさを抱えながら頑張って生きている。
そのような人たちには、良質さの持つチカラはかけがえの無い生きるチカラを与えてくれることに気づいている人たちがいる。
まだ良質さの持つチカラに気づいていない人たちには、それに気づいて欲しいとも思っている。

すると良質さとは、そのような人たちにこそ必要なモノであり、だからこそ良いものを作り続けることがそのような人たちから感謝されることをボクは知っている。
あなたは、何を求めているのか?
美味しさであるのか、良質さであるのか。
その意味を決めるのも人それぞれ。
それぞれに役割があるのだと思っている。
その意味に気づくのも人それぞれ。

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