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フレーバーの景色を見るための講座。

公開日:2022年4月27日更新日:2022月04月27日
カテゴリ:テイスティング

フレーバーの景色を見るための講座。

定休日の月曜日を利用して、ビオあつみさんで開催している「フレーバーの景色を見るための講座」を開催してきました。

初めて参加するほとんどの受講者の方たちは、「コーヒーをテイスティングしながら講師の話を聞いて」というみたいな想像をして参加されるみたいで、まずは座学でボクたちが見て感じている「フレーバーの景色」を説明して、そしてその景色を感じるためのロジックを解説をすると、今までの人生で初めて聞く情報ばかりなので「戸惑われる」受講者の方たちがとても多い。

初めて聞く情報は、今までの人生では感じ取れていないこともあきらかですが、その情報を見つけることも難しい。
でも、解説をしながら、そして比較をすることで、それらを少しずつ理解できるようになったりする。

参加者の一人も、その講座で、フルーツの立ち上がるアロマを嗅いでもらい、異なるフルーツを交互に嗅いでもらいながら、「こっちのフルーツは厚みが無いですが、こちらのフルーツは香りにボリュームがあるの分かりますよね?」
と交互に香りを嗅いでもらうことで、ボリューム感や香りの粘性が見えたりするようになる。

何歳になっても、意外と理解していない感覚はあるものなのです。
なので、人生で初めて脳が理解する感覚は、とっても驚きと共に、とっても楽しいものでもあるのです。

そして、表現をするためには、「言葉」と「その言葉の意味する現象」をセットで理解しなくてはならない。
目で捉えられないものは、視覚以外の感覚で理解しなくてはならないのですが、それを理解するためには、理解している人から「これが**ですよ。」と、その現象を感じ取りながら言葉の意味を理解しなければ、きちんと表現をすることはできないのです。

要は、「感覚のすり合わせ」をしない限り、間違った表現をしてしまっている可能性が高いのです。
なので、個人的には多くの人たちが「曖昧」に理解している「ボディ」や「コク」という表現はあまり使わないようにしています。

ボクが表現する場合には、「**の酸味」や「**の甘さ」という具合に、見つけやすいようにそのフレーバーを特定しやすいような表現を使うことが多いです。

そして、テイスティングを表現力だと思っている人たちは、分析力を手に入れることは難しい。
ボクたちがおこなっているテイスティングは、最終的に「分析力」を手に入れるために日々のトレーニングをしています。
分析力は、脳にインプットした香りの情報を「辿る能力」で、アロマやフレーバーの中の香りの情報を辿ってゆくことで、それが何から登場している香りであるのか?を分析して、その成り立ちの情報から分析をすることで、理解を深めるためにテイスティングをするのです。

そのスキルは、ボクは焙煎での味づくりに活かすためにも使用しています。
分析力を身に付けるためには、まずは「フレーバーの景色を見れる」ようにならなくてはなりません。
それが出来るようになることで、きちんと香りのインプットが出来るようになるために、分析力が向上してくるのです。

ですので、テイスティングの基礎は、「フレーバーの景色を感じられるようになること」。
興味がありましたら、ビオあつみさんで開催している「フレーバーの景色を見るための講座。」を受講してみてください。

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