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正しいバランスとは?

公開日:2023年10月14日更新日:2023月10月14日
カテゴリ:感覚のはなし, 論理的な考え方

正しいバランスとは?

つい2日ほど前の閉店後にお店の外に出ると、金木犀の花の香りが風に乗ってどかかからか漂ってきた。
咲き始めは本来、爽やかで清々しい香りのはずなのに、今年初めて感じた金木犀はすでに重たくて華やかでどこかいつもとは様子が違った。
もうそんな季節なんだなぁと思うのと同時に、夏が暑かったせいなのか金木犀の花もどこか様子がおかしいのかもしれないと思いながら片付けをしたことを思いだした。
ただし、まだ風に乗って漂う金木犀の香りしかキャッチしておらず、実物の花は目にしてはいない。

 

先日、このブログで書いた「2つの世界観」とは、ほとんどの人たちはどちらかの片方だけを見て感じて生活をしているのだと思っている。
なので、どっちかから見た、感じた、という模様で生活していることだと考えている。
だから派閥ができたり、グループができたりするのは、そういうことでもあるのだと思っている。

そして、ごく稀になのだが、両者を見て感じられる人が存在する。
それが、ボクの述べる感覚が優れている人になる。

そして当然ながら、両者から見た整いが取れているものが良いバランスであると言える。
片方側からしか見ていないバランスは、両者が見れる人たちにとっては整っていないバランスだと見える。
だから、モノづくりの人は、両者から見れる感じられる方が、良いモノが作れる可能性が大きくなるという持論なのである。

しかし先に述べたように、ほとんどの人たちは偏った見え方感じ方をしているため、両者を見て感じている訳ではないので、本当の意味での良いバランスのモノを作りたいと考えた場合には、学ぶしか手段は無いのだ。

論理としては、
良いモノを作るためには、まずは感覚で両者を感じられること。
そして、両者から見た良いバランスのイメージを持てること。
次にそれを表現するための技法を熟知していること。
そして、最後にその技法を使い、表現を成し遂げることである。

これらの一連の創作のすべてにクオリティが関与しているので、経験という技法を覚えるだけでは、良質なモノを作ることは儘ならないのであるとボクは考えている。

だからボクの場合では、良いモノも理解できていなかったし、感覚で両者を感じられてもいなかったので、20年以上の年数を感覚を育むために費やしてきたことで、ようやく両者から見て感じるという感覚の存在を感じられるようになったのだ。
それと同時に、その期間の経験は技法の熟知の期間でもあったので、今から思えばこれからようやく表現が出来るようになる準備が整ってきたのだと感じている。

そして、感じられることと、表現することは別モノなので、ここでも両者から見た世界観を理解しなければならないので難しいのである。

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