切ない別れ。
つい先日、当店の常連さまがお亡くなりになりました。
まだお若い方で、36歳という年齢なのですが、しかも突然そのことをご両親から伝えられました。
それからというもの頭から離れず、ふとしたときに思い出しています。

その方は、山で亡くなられたのですが、ボクも偶然山でバッタリすれ違っていたことのあるくらい山が好きな方でした。

山ではお酒が好きな人は、お酒をわざわざ背負って登る人も多いのですが、その方はお酒が飲めない人でしたので、好きなコーヒーを豆で持っていきミルも背負っていって、山でゴリゴリとミルで挽いて粉にしお湯を沸かし、好きなコーヒーを山で飲むという方でした。

うちのお店に来ると、もうほとんど山のお話しかしないので、コーヒーを肴にいろいろと山のお話をするような方でした。

そんな山の話しかしないようなお客さんでしたので、当店のコーヒーのどこが気に入ってくれていたのかを聞きそびれていて、聞いたことがありませんでしたが、ご両親がお話してくれた話を聞くと、帰省の際に実家に戻った際には当店のお休みをいつも気にしていて、定休日と重なったときはとても残念がっていたというお話を伺うことができました。

いつもそうなのですが、その人が亡くなってからいろんな事実を知ることができたりします。
そういう事実はとても嬉しいことのはずなのですが、でもとても悲しいという複雑な感情が込み上げます。

お店やコーヒーという商品や、ボク自身の行動は、亡くなってしまった人になんにもできなかったりするのですが、なにかできたりもするはずです。
その亡くなられた人が、たとえ生活の一部だったとしても、『それがあったから人生が豊かだったんだよ』と言われるくらいのモノを提供できるように、今まだ生きているお客さまたちに伝えていければと思いました。

人が亡くなるって、なんか切ないんですよね。

焙煎は難しい。
常連さまから、メールを頂きました。

>28日に購入したエルサルバドル・サンタリタ・ブルボン美味しくて。香茶屋さんで頂くようになってからコーヒーにケニアの酸味を好むようになりました。が、今回のブルボンは、熱い最初から冷めていく終わりまで、やさしい甘さが好きです。
味はくっきりし、煎りのくせもなくてやさしい心地よさでした。


ありがとうございます。
この1週間くらい前から焙煎の設定が微妙に狂ってきていたので修正したところ、いい焙煎の設定が見つかりました。
日本には、季節の移り変わりがあることで、焙煎の設定も微妙にずれていきます。
特に春と秋は、1~2週間で設定がずれてきたりしますので、微妙な味わいや風味の変化を見過ごすことのないようにカッピングに集中して、微妙な修正を日々続けてゆく必要があります。

本来は常にこのような焙煎が出来ればいいのですが、なかなかうまくいかなく難しいところがコーヒーの面白いところでもあると感じています。
これからも、ずれる幅をできるだけ少なくしてゆけるようにコーヒーと向き合いたいと思っています。

いつも、こんな焙煎が出来ればいいのになぁとつくづくそう思います。(笑)

嬉しい注文。
この常連さまは、毎月ハガキで注文をしてくださります。

そして、これが今回のご注文のハガキです。



そして、嬉しい内容のコメントがありました。

『いつも美味しいコーヒーありがとうございます。
香茶屋さんの焙煎は酸味を生かしてくれていて好きです。
今、やたらと深煎りが多くて中心部がコゲていたり逆にナマっぽかったりするものがある中、
その豆にとってベストを追求される姿、恐れ入ります。
では、コーヒー豆届くのお待ちしています。かしこ 』




判ってくれる人がいるってことが嬉しいです。励みになります。
これからも、当店を好きでいてくれる常連さんのためにも、もっともっと良いものを表現できるようにがんばりたいと思います。

 


 


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