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種子由来のフレーバー。
公開日:2025年6月15日更新日:2025月06月15日
カテゴリ:焙煎の味づくりのこと。

初夏になる頃になると、コーヒー生豆の種子由来の植物系のフレーバーが季節の移り変わりでローストで登場するようになる。
それを、いかに植物感を登場させないように、フルーツ感やローストの上品な甘さを登場させるのかで、焙煎士は悩むことになる。
だが、四季の移り変わりを20回も経験をしていくと、徐々に対処法を身につけるようになる。
これらの対処法は、ロースト技法として語られることはなく、焙煎士各々が経験で身につけるものなので、人に語ることはまずないことだろう。
それは、何年も苦労してようやく身に付けたものだからだ。
なので、そういった技術を何年もかけて身につけるよりも、単純にそういった種子由来の植物系フレーバーが登場しいにくい構造の焙煎機を使う方が難儀ではないのだ。
要は技術をお金で買える時代でもある。
が、それは登場しづらいだけであり、根本的ではない。
やはり、どのような焙煎機を使うのであれ、圧倒的な技術に勝るものは無いと考え、ボクは焙煎と向き合う。
だから、今年の焙煎の味づくりの進化は、自分でも関心するところがある。
これは30年も、取り組み続けている成果なのだと思う。