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ローストでの味づくりとは、季節の移り変わりでズレる味を整えること。

公開日:2025年7月5日更新日:2025月07月05日
カテゴリ:焙煎の味づくりのこと。

ローストでの味づくりとは、季節の移り変わりでズレる味を整えること。

これは、コーヒーのローストを仕事として従事している者にしかわからないことでもあると思っているが、コーヒーのローストによる味づくりの必要性は、季節の移り変わりで勝手に味がズレていってしまうため、それを整えることでもある。

そしてこれは地域性も関係していて、大気の熱量の移り変わりがローストによってコーヒー豆に与えられる熱量が変化をしているためであり、誰かさんのローストプロファイルをそっくりそのままコピーしたとしても、それが使えないのは地域性も含めた季節感(大気の熱量)が異なるためでもある。

そのために必要になるスキルは、感覚によって味づくりを整えることが出来る季節感に合わせた整え方を熟知することである。
そのためには、経験値を必要とし、春夏秋冬というシーズンの移り変わりにおける、ローストでの熱量の与え方を知ることにある。

そしてローストにおける味づくりの難しさには、トータル的にバランスを整えるための感覚的な設定値の組み立て方であると思っている。
なにか一つ設定値を変更したとすると、そのバランスを取るためにどこかの設定値を動かさなくてはならなくなるためである。

より緻密で繊細なバランスを取ろうとした場合には、より緻密で繊細な設定値を必要とするものである。
それがローストという味づくりである。
なので先週くらいから、大きく季節が移り変わっていて、そのためローストの設定値がズレている。

こういった時期にコーヒー豆を購入する場合は、まとめて購入するよりも少量ずつ購入した方がいい。
季節がもう少し進み、設定値が整えられるようになるまでタイムラグが必要になるので、そういったことを考えながらコーヒーを購入するようになると、コーヒーの面白さと難しさを感じながらコーヒーライフを楽しむことが出来るようになることでしょう。

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