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冬のローストと夏のロースト。
公開日:2025年7月18日更新日:2025月07月18日
カテゴリ:焙煎の味づくりのこと。

もうかれこれ30年ほど、コーヒー焙煎の仕事をしているが、今年の冬から夏にかけてロースト(焙煎)の熱量の与え方の理解が深まったことはなかった。
それほどまでに、ロースト(焙煎)とは「熱量の与え方」だと言うことを理解した。
冬のローストと夏のローストでは、その熱量の与え方の取り組み方が全然違うのだ。
わかってしまえば、「そりゃそうだよな。」という当たり前のことなのかもしれないが、意外とこれは30年も気づいていなかったことでもある。
ただし、これは感覚で感じていることなので、冬から春になり、そして夏になっていったという積み重ねのローストの経験があったからこそ理解ができたことでもある。
そしてそこに至る道では、昨年の冬くらいから気づき、取り組み始めているとある設定値を、フレーバーの中からピンポイントで見ていることで起こった気づきでもある。
この気づきは、天才ならば理屈や理論からたどり着けるかもしれないが、ボクは感覚で感じることで気づけるようになっていた。
やはり、感覚は素晴らしいものなのだ。
だからこそ、感覚の解像度を上げることは、良いものを作るためにはとても大切なことなんだと実感をしている。
そして、気づいたからこそ、作り出せる味づくりがあると思っているので、これからの夏から秋、そして冬にかけて香茶屋のローストを見ていて欲しいと思っている。
もう少しでたどり着ける、美味しさがある。