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だいぶ整ってきました!
公開日:2025年7月23日更新日:2025月07月23日
カテゴリ:焙煎の味づくりのこと。

ローストの味づくりをざっくり言うと、酸味表現とロースト表現の重なり合い方みたいな感じだと思っている。
良質なコーヒー豆を使うことで、酸味表現はフルーティになるため、どうしたらフルーティな酸味が爽やかに登場するのか?という設定値を見つけることと、背景に酸味を登場させることが出来たのなら、その酸味と融合するようなローストの甘さや粘性を乗せてゆく設定値を見つけることである。
が、この難しさには、爽やかな酸味をローストの甘さで重ね合わせた場合に、爽やかさが登場しなくなってしまったり、もしくはローストのフレーバーで、折角配置した爽やかな酸味が見えなくなってしまうことである。
もちろん言葉で説明した場合に、簡単に爽やかな酸味と述べているが、この「爽やかな酸味」を登場させること自体が、かなり難易度の高い技術である。
そこに、上質なローストの甘さを乗せていくため、その両者の味づくりを一杯のカップの中で味づくりすることは、とても難易度が高いものであるのだ。
だが、2週間ほど前からズレ始めた焙煎のバランスが、ようやく整ってきた感じである。
まだ完璧ではないが、かなり良いバランスまで整えられた感がある。
諦めない気持ちが強くないと、心が折れてしまい、結果飲みやすさに走ってしまいがちになる。