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フレーバーの香りと酸味の香りは、表層と深層のちがい。

公開日:2025年8月2日更新日:2025月08月02日
カテゴリ:テイスティング

フレーバーの香りと酸味の香りは、表層と深層のちがい。

あえて「フレーバーの香り」と「酸味の香り」と書いているのには意味がある。

「酸味の香り」とはコーヒー生豆本体から登場する香りであるのに対して、「フレーバーの香り」は生産処理由来であったり、種子由来の植物の香りであったり、ローストの香りであったりする。

20年以上もコーヒーのテイスティングに向き合っていると、素材のポテンシャルとは「酸味から登場する香りのクオリティ」であることに気づき始める。
なので、酸味から登場する香りのポテンシャルが重要である。

なので、優れたカッパー(カッピングする人:テイスティングする人)は、ドライの状態(粉の状態)から酸味の香りの状態を把握できる人になる。
そういう人はとても稀な才能の持ち主であり、それは酸味の香りはクオリティを判断し易い傾向にあるためなのだが、表層部分にフレーバーの香りがあるため、深層部分に位置する酸味の香りを判断することが難しいためである。
なので、コーヒーテイスティングをする際には、深層に位置する酸味の香りを探りやすくするために、テイスティング・スプーンを使っている。

この香りの成り立ちを理解できるようになると、フレーバーの香りと酸味の香りは、表層部分と深層部分に分けられることを意味している。
どちらも見えるようになると、両者を理解できるため、これからの学びは深層部分の香りと表層部分の香りとの繋がりを学んでいくことだと思っている。

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