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学ぶこと。

公開日:2020年10月14日更新日:2021月09月05日
カテゴリ:感覚のはなし, 良質さのお話。

ボクがそうだったから知っているのですが「質」とか「本質」は学ばなければ見えてこない世界観であると思っている。

いくら生まれつき感覚が良くても、出会いとか、疑問や違和感から気づき、そして学び始めることで「質」とか「本質」に向かって歩んでいけるものであると考えている。
なので、キチンと「質」とか「本質」を理解できている人はとても少ない。
だからこそ、ボクもそこにたどり着きたいと考えていて、今もそしてこれからも学んでいくのです。

GOTOキャンペーンを政府がやってくれたことで、しばらく行けなかったレストランに久しぶりに行くことができた。
久しぶりに行けて、そして今は新型コロナウイルスの対策をしながらなので、ディナーは1組だけでの営業ということもあり、ボクたちのためだけに腕を振るってくれたのです。
そして、1組という「ボクたちのため」が本当に素晴らしい料理でした。
フレーバーの推移の仕方がとても上品でキレイで、調理の手法だけでフレーバーに厚みを作っています。
だから、良質の素材に余分な調味料を添加することなく、素材そのものが楽しめる訳ですが、どうしたらそういう風味になるのか意味が理解できないので、やっぱり直接聞いてしまいます。
そういう意味のわからない美味しさが幾つも登場するので、とても刺激になって、そして心から満足するのです。

そしてその流れから、ずうっと聞きたかったことをシェフに聞くことができたのです。
それは、いつの頃から「本質」が理解できてきたのか?
ということをです。

すると、シェフが料理の道を志す頃の出来事から、実際に料理の世界に入り、そして自分のお店を持つことになったことなど、とても長い時間、いろいろと話を聞かせてくれたのです。

その中で、興味深いお話が聞けたのは「探す」ことをし始めた時期があって、他人が作る料理から良いところを「探す」ということを30代の頃からし始めたと言っておられました。
本人も、「それをやり始めた頃から変わってきたのかなぁ」と話されておられました。
やはり、「探す」ことは脳にとても良い刺激を与えるのだと思いました。

「美味しいモノを作る。」と「良質なモノを作る。」は異なります。
そこをキチンと理解している人だけが、「良質なモノ」を作り出せる可能性があるということです。
それは、料理でもコーヒーでも、なんでも同じで、幅広い知識と、論理的な思考、そして感覚が育っていることで成し遂げられることなのだとボクは考えています。

なので、どれかひとつでも欠けていたのなら、良質なモノを作り出すことは難しい。
だからこそ学ぶのだと思っています。

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香茶屋では、店主である私が歩んできた道を分析し、感覚が成長していく歩み方を伝えてゆくことで、正しいロジックのもとで各講座の「学ぶ。」が運営されています。

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