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酸味のどのような状態を表現したいのか?

公開日:2025年9月6日更新日:2025月09月06日
カテゴリ:焙煎の味づくりのこと。

酸味のどのような状態を表現したいのか?

今まで、浅煎りでは背景にフルーツの酸味を配置してローストの甘さは全面に登場させるというよりは、透明感のある甘さを乗せ冷めてきた時のフルーツ感を大切にしたローストを施してきた。

その「浅煎りのロースト」の味づくりというアプローチから、次は中煎り以降のローストでは、酸味をメインに考えるのではなく、酸味が熟すことで甘さが乗ってくるような、良質な甘さをローストで表現したいと思うようになった。

しかしそれにはアプローチが変わるため、今までとは異なるアプローチでローストしなくてはならない。
なので、いろいろと考えている。

するとこれも面白いもので、酸味のフレッシュさを登場させるためのアプローチと、酸味の甘さを乗せるアプローチはある設定ポイントの組み合わせ方が違うのだ。
いろんなことに取り組むことで、設定値の意味の理解が深まるのだ。
面白いものだ。

感覚で、素晴らしさを認識し、それを表現したいと思うようになると世界観が変わる。
すべては意識から始まっているものなので、意識が変わらなければ何も始まらない。
良いものを作るためには、意識を変えることから始めることなのだとつくづくそう思う。

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