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体が冷えるコーヒーと体が温まるコーヒー。

公開日:2025年12月10日更新日:2025月12月10日
カテゴリ:焙煎の味づくりのこと。

体が冷えるコーヒーと体が温まるコーヒー。

これはボクが感じて書いている訳ではなくて、お客さまから聞いたことを書いている。

体が病気がちであったり、感覚が敏感で低気圧が近づいてくると体調が悪くなる人など、何かを食べたり飲んだりした際に、その影響を受け取りそれを感じてしまう人などは、体の不調の原因や、体の好調の原因にも敏感で気づいてしまうものだと思っている。

当店の常連さまの中の一部の人たちが、そのような体質の人たちが居て、その人たちが語るのは「香茶屋のコーヒーを飲むと体の隅々まで温まる」という声だ。

これは、多くのコーヒーショップと何が違うのかと言えば、ローストの骨格が違っている。
2018年の焙煎の競技会に決勝に進んだ時も、ボクのローストの骨格はその他の決勝進出者の人たちとは違っていたので、気づいている。

そのローストの骨格に行き着いた背景には、オープン当初から取り組んでいた「鎖国時代」が背景にある。
他所のローストに影響を受けないようにするために、極力閉じこもって当店独自の味づくりを構築したいと考えた時代が「鎖国時代」である。
それはオープン当初から10年間ほど続いた。

そういった背景から、独自のローストの考え方があり、時代の流れの中にあるローストではなく、良質なローストを目指して取り組んだ10年間がその後、花を咲かせてくれたと思っている。

酸味を登場させるためのアプローチでも、幾つものアプローチがある。
そのアプローチの仕方が、当ショップのローストの骨格はアプローチの仕方が違う。
これは、ロースト技法の中のある技法を使いたくなくて、その技法を使わないために派生していったアプローチの仕方なので、時代の流れの中にあるローストをしている人たちには理解の及ばないアプローチの仕方だと言える。

ただ多くの人たちは、コーヒーを飲んでも体の変化まで感覚で理解できないので、ほんの一部の人たちしか当ショップのコーヒーの存在感は感じられないことだと思っている。
なので、食べたり飲んだりすることで自身の体調の変化を重んじている人にどうか伝わるようにこれを書いている。

良質なものは、薬にもなるのだと。

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