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自分の足りない部分を認識する。そして、想いの質量の大きさが大切。

公開日:2020年8月15日更新日:2021月09月11日
カテゴリ:感覚のはなし

趣味の話でなんですが、いまピアノを習いはじめていることは、チラッとご説明しました。

この年になって習いはじめると、今までの知識が身についているので、いろいろと考えながら練習することができるようになります。

そして思いました。
音楽は、譜面とどう向き合うのか?だと言うことなんじゃないのかと。

今までのボクが小学校時代から育んできた感覚からすと「ド・レ・ミ…..」の「ド」が基準なんです。
でも、「ド」を基準にすることなんてどこにも意味が無いことに気づきました。

そして、日本の小学校から習う音楽だと「ドレミファソ….」ですが、外国だと「CDEFGAB….」です。
コードを覚えようとすると「CDEFGAB…」で覚え直した方が理解が早そうですし、そもそも五線譜を読みながら弾けるようになるためには、譜面の見方が今の感覚のままではダメなことも理解できてきました。

感覚を育むことは、まずは「自分の足りない部分」を認識することが大切なことだということは経験で知っているので、まずは「譜面」を読めるようになるためには?を考えながら取り組むことが大事なのだと考えています。

ボクも嗅覚が成長できたのは、まずは「自分の足りない部分」を認識できたことが発端ですし、まずは「意識」が大切なことは間違いありません。
そして、考え続けることです。
先日書いたブログの「皆川明」さんが気がついた「思いと物質は同じなんだ」という発想も、もともとは評価とは「数字には置き換えられない価値があって、ほんとうは感情でしか評価ができないはず」だという認識を持たれていました。

頭の中で思い浮かんだ発想が、材料と技法と時間をかけ合わせることで、目の前に物質として作りだすことができる。
それを、なぜ?
「頭の中で思い浮かんだものが、手に触れられる物質になるのか?」
それが不思議だとおっしゃられていました。
そういった思いが20代の創業当時からずうっと不思議に思っていたことで、それに気づいたのはここ1年くらいのことだと話されていました。
25年も不思議に思っていたことが、いろんなことを経験へてふと納得がいく答えが理解できることがあるものです。
なので、諦めずに考え続けてさえいれば、いつかいろんなことが分かっていくものなんだと思います。

そこで大切なキーワードは「違和感」なんだと思います。
大成している人たちの言葉を聞いていると、皆が見過ごしてしまうような、ほんの小さな「違和感」を大切にして生きているんだなぁと感じます。

そして、ボクもその「皆川明」さんと「糸井重里」さんの対談を読んで、ボクがずうっと考えてきた謎がチラッと見えてくるものがありました。

それが、「本質とはなんなのか?」という問いに対しての答えです。
それは、「本質」とは、「想い」なのだと言うことなんだと理解できてきました。
「皆川明」さんが言った「思いと物質は同じ」ということを聞いて、「本質」とは、そこに籠っている想いの質量の大きさであるように思えるようになりました。

浅はかな想いからは、物質からその「浅はかさ」が伝わるものですし、「本質」と呼べる想いが詰まった物質からは「大きな想い」が伝わるということです。
ただし、勘違いした想いが大きくても、勘違いした想いが感覚として本来は伝わるものです。

「想い」という気持ちは、目で見えるものではありませんし、計測できるものでもありません。
感覚で感じることでしか、その想いを推し量ることはできませんので、人の感覚によりますし、人の感情にもよるということです。

なので、ボクは感覚で感じることの大切さを伝えたいのです。
そして、感覚を育むことの大切さをスペシャルティコーヒーを通じて伝えたいのだと思っています。

その育てたい感覚は「嗅覚」で、嗅覚の成長は他の五感をも相乗的に推し進めてくれる感覚であることを経験として知っているので「嗅覚の育成」から伝わる世界を広げたいのです。

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