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自分を知ること。そして、諦めないこと。

公開日:2020年7月17日更新日:2021月09月18日
カテゴリ:ふと思ったこと。

ボクが2018年にSCAJ主催の焙煎の競技会「JCRC2018」で予選を通過し、なんとか日本3位になれたのは、諦めないで感覚を磨き続けてきたという背景があります。

そのきっかけも、今から20数年ほど前に気づいてしまった、「自分の嗅覚が人よりも鈍い」という事実でした。
とあるセミナーで、同じコーヒー豆を使うセミナーだったこともあり、それを比べることで自分では認識できない劣る香りの存在があることに気づいてしまいました。
それに気づけないと、きちんとした仕入れも出来る事はありえませんし、また味づくりでも香りがきちんと認識できないことで良質なコーヒーを作ることはもう出来ないのだと思ってしまいました。

ですが、やっぱり諦めることができなかったことから、発想を切り換え、嗅覚で理解出来ないのだとしたなら、嗅覚を育てることで、もっと感覚を良くしようという発想を転換したのです。

そして、今時点での「自分を知る」という、自分を見つめ直しました。
どういうところが人より劣ることで、どういうことが人より得意なのか?
また、客観的に自分の性格なども見つめ直しました。

すると、嗅覚を含む感覚という感性は鈍いのですが、性格上頭で考える理屈や理論はどちらかと言えば得意なのだと思いました。
なら、得意な分野から「感覚を良くするためには、何をしなくてはならないのか?」を探ることを試みました。

まずは、本を探しました。
ですが、嗅覚(感覚)を良くする本はやはり存在しておらず、次に試みたことは、同じように食や香りに従事している人たちが出版している本をいろいろと読み漁ることでした。
何かしら、ヒントが隠されているのではないかと考えたからです。
すると、ヒントが見つかりました。
そして、そのヒントを元に取り組んできた結果が、今の感覚の成長に繋がり、そして感覚の成長は競技会でも結果が残せるようになったのです。

そして、一番大事なことは、まずは「自分を知る」ということです。
どういった得意なものを持っていて、どういう苦手なものを持っているのか?
何が楽しくて、何が苦痛なのか?も大切なのかもしれません。
現にボクはコーヒーを飲むことが好きな訳ではなくて、「良いコーヒーを作り出したい!」という気持ちから始まっているので、コーヒーを作ることが楽しかったからです。
人は、楽しいことなら、努力を努力とは考えないで取り組めるのです。

そして苦手なことを伸ばすためには、得意なことを使いながら、どうしたら克服、または緩和が出来るのか?
そういう考え方から、実際に前向きに取り組むことで、少しずつ改善へと向かっていくのだと思っています。

今から思ば、これがロジック(論理の筋道)にたどり着くための考え方の礎になっていたことに繋がっています。
ただ、根本的な原因に気づくためのロジックには落とし穴があります。
そのためロジックが間違っているのか?正しいのか?の判断は常にそのロジックに問いかていくことが求められます。

ちょっと道から外れましたが、大切なことは「自分を知る」ことから始まります。
それがわかれば、自分で自分の道を探し切り開き、歩いて行くことができるのだと思っています

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