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食の本質とは、良質さという美味しさだと思っている。

公開日:2020年6月22日更新日:2021月09月19日
カテゴリ:良質さのお話。

昨日、うちの相方がビオあつみエピスリー浜松店で開催された「想いやり牛乳のお話」を聞いてきた。
ボクが自宅に帰ると、なんかいろんなことをガーっと止めどなく一方的に話された。
余程、響いたことがあったのでしょう。
ボクは直接は聞いていないので冷静になって、その話を聞いておりました。

その話の中のキーワードが「本質」と言うことなんだろうと感じています。
ほとんど人たちは「本質」というキーワードを「捉われて」思い込んでいるので、なかなか「本質」に辿り着けないでいたりします。

それくらい人は捉われやすい。
ボクもずうっと「本質」について考え、そして「美味しさの本質」について探求していますが、それを分かっていたとしても、無意識のうちに捉われてしまっていることに「ハッと」気づくことがしばしばあります。

要は「捉われない」ためには、「こだわらない」ことから自分を意識させなくてはなりません。
捉われ(こだわり)は、人の頭の中で勝手に思い込んでいる心理です。

ですので、こだわる(捉われる)のではなくて、「感じること」が大事なのだとボクは考えています。
だからこそ「感じる」ためには、感覚が大切だと言う考え方になり、「感覚の育成」こそが大切である。と言う発想に至っています。

当店の場合はスペシャルティコーヒー専門店(良質なコーヒーの専門店)であるので、スペシャルティコーヒーを利用して、その感覚の育成を提案しています。
要は、コーヒーのテイスティング(カッピング)を通じて、その本質とはなんであるのか?
を学んでいくと言う運営の方針です。

テイスティングを「表現力」だと思っている人も多いと思いますが、もっと深く学ばれるといろんなことが理解できてきます。

テイスティングの基礎は「香りのインプット」ですので、それを効率よく、そして香りの持つ情報量を分類しながら「香りのインプット」をしていくことで、いつしか「香りの元をたどる能力」が育ってきます。
その「香りの元をたどる能力」が開眼してくると、その香りが「どこから導かれてきた香り」であるのかが理解できるようになります。

ワインやウイスキーならば、「樽の香り」を感じるように、口の中で広がる香りから「どこから導かれた香り」なのかが理解できると言うものです。
牛乳ならば「エサの香り」も理解できるので、どのようなエサを与えて育った牛であるのかが理解できるようになります。

本来の美味しさは、良質さから導かれてくる美味しさであるのだと考えていますが、一般消費者の求めている現状はどうでしょう?
好み以外の何者でもありません。

好みが悪いと言っているわけではありません。
それで社会活動が成り立っている事実ですので、その好みがあるから多様さがあります。
そして、最終的には「好み」が購買行動であることは間違いありません。
だからこそ、感覚を育てることで本質を理解し、そしてそれを美味しく感じることで、それらを購入することが可能になってくるのです。

ボクがそうだったように、本質という良質さの美味しさをキチンと理解するためには、やはり学ばなければ感じ取ることは難しいのだと考えています。

なので、そういう講座を開催しております。
興味がございましたらご参加ください。

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香茶屋では、店主である私が歩んできた道を分析し、感覚が成長していく歩み方を伝えてゆくことで、正しいロジックのもとで各講座の「学ぶ。」が運営されています。

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