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料理人の「粋」を感じるために。

公開日:2020年7月29日更新日:2021月04月05日
カテゴリ:テイスティング, 感覚のはなし, 良質さのお話。

料理人の「粋」を感じるために。

浜松市では、7月末までPayPay登録店にてPayPayで支払いをすると最高30%戻ってくるキャンペーンをしている。
当店もその対象店なので、詳細を知っているので、個人的な買い物も積極的にPayPayで支払ったりしています。

そこで、夏と言えば「うなぎ」です。
専門店で食べると3000円くらいはしてしまいますので、浜松に住んでいても専門店で「うなぎ」を食べることはなかなかないので、この機会にPayPayで「うなぎ」を食べようと定休日に行ってきたのです。

うなぎ専門店だと、注文を受けてから焼いたりしますので、注文してから「うなぎ」が出てくるのに20~30分くらいはかかってしまいますので、11時オープンのところ10分くらい前にお店に行くと、すでに数組待たれていました。
やはり皆考えることは同じなのでしょうか。

そして、一番リーズナブルな「うな重の並」でも3000円くらい。
迷わず「並」を注文しました。

普段から、勝手に香りをいろいろと探ってしまうのは、もう商売がら仕方がありません。
肝吸いのお碗のフタをとり、立ち上がる香りを嗅ぐと、香ばしい香りが立ち上がっています。
多くの一般的な肝吸いは、どこか「生臭さ」を感じるのですが、ここのお店の肝吸いは「肝をきちんと火を通してくれてあります。」
なので、「生臭さ」を感じることなく「肝吸い」を楽しむことができました。

そして、「うなぎ」ですが、やはり臭みもなく、タレも濃すぎることなく上品な感じです。
一切れは、山椒をかけないで食べて、残りの一切れには山椒をふりかけて食べます。
すると、一番感動したのは「山椒」の非凡さでした。

そこのお店の山椒の香りが、普段口にする山椒の香りとは異なるのです。
柑橘系のレモンやバーベナのような爽やかさや清々しさを感じる山椒の香りがありました。
うなぎの蒲焼とその山椒を合わせることで、とても上品でバランスのよい風味が口の中で楽しめました。

もう肝吸いの「肝の焼き方」から分かることなのですが、ここのお店の料理人は、ある程度繊細な香りの世界を理解している料理人だと言えます。

そういう隠れたところにまで、きちんと気を配れることを「粋」と言います。
目で見えるところだけの評価ではなくて、そういった配慮ができるお店をもっと評価してあげて欲しいなぁと思うのです。
なかなかそういう配慮が出来るお店(料理人)は有るようで、実はそうそうはあるものではありませんので。

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