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見えるようになることが大切。

公開日:2020年8月7日更新日:2021月04月05日
カテゴリ:テイスティング, 感覚のはなし

見えるようになることが大切。

ボクの仕事はコーヒーの味づくりです。
そのコーヒーの味づくりの大半は、焙煎の工程で作られる。

ボクはケーキも作ったりもするけれど、ケーキとコーヒーの味づくりの大きく違うところは、ケーキは材料を何種類かを使うことで食感の違いや味わいのバランスをとっていくのですが、コーヒーはコーヒー生豆(なままめ)を煎るだけで、味わいのバランスを整えなければならないところ。

モノづくりはシンプルな工程になればなるほど難しいモノだとボクは思っているので、コーヒーの味づくりはとっても難しいとボクは思っている。

だけれど、コーヒー焙煎に携わって25年が過ぎようとして気づいた。
焙煎による味づくりは、とてもシンプルなのだと言うことに。

要は、とある設定のポイントで味わいが重たくなったとしたなら、その反対の作業をしてあげればいいことで、そうすれば味わいが軽く(明るく)なるということ。

設定のポイントの数だけ、味わいの変化があるので、必要のない設定は減らせばいいし、足りていないのなら設定のポイントを増やせばいいことなのだと。

味わいの情報が「見えるようになってくる」と、「なぁ~んだ、そういうことだったのか。」と世の中の法則はとてもシンプルなことなのだということに気が付くようになってきた。

要は、「見えるようになるまで」がとても難しく考えてしまうのだということです。

「考え」ていることは、「思い込み」なので、検証されていない情報です。
なので、道のりとしては「考えて」、そして「検証する」の繰り返しの作業を行なっていくと、徐々に見えてくる世界があるということです。

「検証」は「感覚によって比べて確かめること」だと考えていますので「感覚」が大事になってきます。
そこで落とし穴としては、本当に自分の感覚は正しいのか?または、あてにしてもいいのか?という疑問です。
感覚は一人では育てることが難しいので、明かに自分よりも感覚の優れている人と一緒に、同時に同じモノで検証することで、そのコメントから自分との違いを感じ取り、そして自分の感覚を修正していくしか手段はないので、まずは正しい感覚を身につける必要があります。
でもほとんどのモノづくりの人たちは、正しい感覚を身につけるための取り組みをしていないことが、落とし穴でもあるのだとボクは思っています。

こうやって、モノゴトをさかのぼって、その筋道を捉えていく手法をロジックと呼ぶのだと考えています。
ロジックの考え方の筋道が間違っていると、知らず知らずのうちに目指している目的地とは違う方向に進んでしまうので、たまにロジックの検証を行うこともとても重要なことなのだと考えているのです。

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