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ローストの表現について。

公開日:2021年10月29日更新日:2021月10月29日
カテゴリ:良質さのお話。

ローストの表現について。

表現のところは、もう「好み」と言っても過言ではない。
表現は、「なにを、どう伝えたいのか。」
そんな感じだと思っている。

なので、いろんなモノを見て、経験して、そして自分の中の美しいと思える価値観を己で理解することが求められる。
意外と自分自身で何が美しさであるのかをきちんと理解できていないとブレる。
その作業に時間がかなりかかるのだと思っています。
ボクの場合は元々が美しさについての理解が低かったので、ここ1〜2年で美しさの理解が深まってきたという印象を持っています。
まだまだ先の理解があるとは思っていますけど。
そこの理解が深まるまでに25年ほどかかってしまったということです。
今現在のボクが表現したいイメージは「日本の四季を彩る美しさ」です。
ボクが今まで育ち感じた日本の色彩美。
そのために、明るいだけではダメなので、今使っている焙煎機との相性で表現できるものなんだと思っています。

21歳の時に製菓専門学校に入った。
その当時に先生から言われたことがありました。
それは、休日には美術館に行ったり、美しい自然を見たりして、価値観を高めることをした方がいいと。

でも、その当時は美術館に出向いても、何が良いのかさっぱり理解ができませんでした。
それは、美しさや良質さの基準が何もわかっていなかったからだとも言えます。
今なら自分の中の美しさの価値観で捉えれるようになりましたが、それらの意味が分かるようになるのに時間がかかる。

それらは、見方と言ってもいいのかもしれないし、感じ方と言ってもいい。
それは、テイスティングと同じで、感じている人から、どこが良いのかを教えてもらい、そして探すことでしか学ぶことができないように思っている。

それは、テレビ番組からでも教えられることがあるが、やっぱり信じられる人から教わることが一番理解が早い。
ここのところをきちんと学ばれている人が少ないと感じているので、良いものを表現したいと思ったなら、そこを生涯かけて学んでいかなければならないのだとボクは思っている。

たとえ今がおぼつかなくても、その気持ちがありさえすれば、未来は良いものが表現できるようになる。
そう信じて、取り組むことが大切なのだと思っている。
だから、そこに終わりはないのだと。

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