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8月を目処に、粉の状態の販売を開始。

公開日:2022年6月25日更新日:2022月06月26日
カテゴリ:良質さのお話。

8月を目処に、粉の状態の販売を開始。

春先から申請を提出していた補助金が採択されることとなり、8月を目処にして、「粉の状態での販売を始める」ために取り組んで行きます。

たぶんですが、「コーヒーショップで粉の販売を目指す?」って不思議に思われるかと思いますが、当店の場合はもう15年以上前になるのかな?粉での販売を香りが飛んでしまうために取りやめにしました。
出来るだけ良質な状態で、消費者に当店のコーヒーをお届けしたかったからです。

そして、15年という時間が経ち、その時間経過で何が変わってきたかと言うと、経験と技術を身につけることができたこと、そして技術の進歩には焙煎の味づくり以外に、機械の性能が上がっているのです。

粉での販売をしたいと考えるようになったのは、良質なコーヒーミルで粉砕すると、味が変わるためです。
意外と知られていない事実なのですが、コーヒーミルの性能で、液体になったコーヒーの美味しさが変わる。
高性能のコーヒーミルは、家庭用だとしてもなかなか高額で、そこまでコーヒーにお金をかけれる人はそうはいないのです。

そこで、当店で使用している「高性能なコーヒーミルで粉砕した粉の状態」のコーヒーを販売できるようになり、当店の推奨している「浸漬式」の抽出で、その専用フィルターで抽出すれば、まるっきり当店の喫茶コーナーで召し上がるコーヒーと同じ味が楽しめるようになるためです。

ですが、そこには問題があって、「粉で販売しても劣化しない」と言う条件がありました。
その問題をクリアする方法が、「不活性ガスの置換え包装」と言われるパックの仕方でした。

不活性ガスは、窒素ガスなのですが、袋の中の空気を窒素ガスへと置き換えて密閉包装をすると言う方式です。
ですので、今回の補助金の申請では、その窒素ガス充填機と言われる機械を購入するためのものなのです。

それらの準備が整うのが、たぶん8月上旬くらいだと思っております。
店頭での準備が整い次第、店頭販売を開始しますが、web販売はHPのシステムの変更や粉での販売の説明など、いろいろと手を加えなければならない箇所がありますので、もう少し時間がかかるかもしれません。

お店で飲んでも、ご自宅では同じ味にならない。
しかし、今回の粉の状態での販売が可能になると、ご自宅でも香茶屋店内で召し上がるのと同じレベルの味が再現できるようになるのです。
それには、実は焙煎技術が深く関わっていて、焙煎での味づくりのコントロールが高いレベルで出来ているがために、抽出で味づくりをしなくても良いので、シンプルな浸漬式での抽出なら、同じ味がご自宅で再現できるようになるのです。
ですので、高い次元の焙煎技術があることが前提で、ご自宅でもお店と同じレベルのコーヒーを簡単に召し上がることができるようになる、画期的な取り組みなのです。

ですが、なぜ他のコーヒーショップでは、この方法が成り立たないのか?
なぜかと言うと、それはきちんと焙煎での味づくりのクオリティを管理できなければならないためです。
ひと釜ずつきちんとカッピングをして味づくりのクオリティを安定させられる環境が整っていないことには、このシンプルな浸漬式の抽出で味を再現することは不可能なのです。
なぜなら、コーヒー焙煎の設定は1~2秒の誤差で味わいの印象が変化してしまうためです。
その1~2秒の誤差を各設定において誤差を生じさせないように、ロースト作業に取り組むことで狙った通りの味づくりが可能になります。

ローストで安定したクオリティの味づくりが難しいために、多くのお店には抽出で味を整えるための職業である「バリスタ」さんが存在しているのはそのためです。
当店の場合は、焙煎のクオリティを上げることで、バリスタの仕事でもある「抽出で味を整える」という作業をしなくても良いクオリティに仕上げることができているために、抽出はシンプルな100°Cの熱湯での浸漬式で成り立つように焙煎で味のバランスを仕上げています。
ですので、このクオリティを維持するためには、小規模な生産を根気強く続けていく努力も大切なポイントになります。

この販売方法が可能になると、ボクが今まで取り組んできたことの成果が感じられる1杯のコーヒーへと繋がるので、とても楽しみしているのです。

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