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繊細な色の情報を意識する。

公開日:2022年7月31日更新日:2022月07月31日
カテゴリ:感覚のはなし

繊細な色の情報を意識する。

嗅覚が敏感なウチのお店の常連さんだとか、カッピングでフレーバーの景色をボクよりも理解できているウチの奥さんだとかのコメントを聞いていて気づくことがある。
それは、特に香りの色の情報をより繊細に分析をしていることに気づく。

そして不思議なことに、香りの色の情報を繊細にキャッチすることができる人は、実際に目で見ている色の情報も繊細にキャッチできるのだとこれまでの経験でそれを知っている。

ただし、これらのことが理解できる人は、ボクも今まで数人しか知らないので、ほとんどの人たちには、これらの話しの言っていることすら解らないことなのだと思っている。
だけれど、世の中にはそういう人たちがいて、そういうところを感じ、そして見ている。

ボクの手がけるコーヒーは、数年前からその色が変わってきているらしい。
ボク自身、そういう風に目で見ているコーヒーの液体の色を意識して味づくりをしていないので、言われるまで解らなかったりするのですが、どうやら当店のコーヒーの色が違うらしい。

ただ、ボクはそれを見れていないのに、どうしてそれが作り出せるようになったのか?
それは、ボク自身は「良質さを追求」しているので、質の良いコーヒーを作り出したいと常日頃から意識して取り組んだ結果、徐々に良質なコーヒーが作り出せるようになり、そしてボクはそれを意識して取り組んではいないのだけれど、良質さを意識して取り組んだことで、色の良質さも登場していたのだと推測される。

そう考えれば、良質さを展開している要素には、いろんな情報が含まれていて、いろんな美しさが散りばめられていることが推測できる。
美しさの成り立ちを理解するためには、それらの良質さを展開している要素すべてを紐解く必要があるのだとも考えることができるが、美しさを導き出すためには、美しさを展開している要素の1つを深く理解することで、導き出せるものなのかもしれない。

そう考えるのなら、自分が得意とする要素を深く探求することで、美しさは表現できるのかもしれない。
不得意を上達させるよりも、得意をより深めることが、表現することには向いているのかも。
だとするならば、中途半端が一番向いていないように思える。

広く浅いよりも、1点を深く。
なのかも。

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