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飲みやすさと美しさを区別する。

公開日:2022年9月24日更新日:2022月09月25日
カテゴリ:テイスティング

飲みやすさと美しさを区別する。

ボクはずうっとテイスティングを学んでいるので理解できるようになっているが、「飲みやすい」と「美しさ」は違う。

脳の中で美味しさを処理する際に、感じている景色の処理を「飲みやすい」と「美しい」が区別できていない場合、どちらも「同じもの」だと脳が認識してしまうことがある。
だから、「飲みやすい」という”安っぽさ”と、「美しい」という”心に響くもの”を同じものだと脳が認識をしてしまっている場合では、良質さという美しさを飲んでも感動まではできない。

でも、これはほとんどのテイスティングを学んでいない人たちの脳の中で起こっていることなのだとボクは考えている。
実は、ボクもテイスティングを学ぶ以前は、「飲みやすいモノ」が良いものだと勘違いしていたから、脳内で「同じモノ」だと勘違いをしている状態はよく理解できる。

そして今ならキッパリと言えるのだが、本当に「美しい」という良質な美味しさと出会った時に、「飲みやすいと美しさ」を「同じもの」だと認識してしまっている場合では、残念ながらその美味しさは心にまで届くことはないことも、ボクは自分の経験から知っている。
それは感情とは「感覚の感度」によって、動かされるものなのだということを、これまでの学びで知っているから。

もしも、食べたり飲んだりすることの楽しみが、自分の人生の中で多くを占めているとしたなら、「飲みやすさ」と「美しさ」の違いが理解できるようになると、「飲みやすさ」では感動はしないが、「美しさ」では感動をし、そして「感情が動く」ことを経験することができるようになる。

そのためには、コーヒー・テイスティングを学ぶことをオススメしている。
そして、そのテイスティングの学びは、表現をするためではなく、分析をするために学ぶこと。

脳を覚醒させていくためには、意識するポイントがとても重要になる。
口の中で感じている味わいの「どこ」を意識していくのか?
そこが実はとても重要なのだと今なら言える。

学ぶことは、区別を理解するためにある。
そして、正しい学びをすることで、感覚の感度が向上する。
ゆえに、美しいものとは感情に訴えかけるチカラがあることを感じることができるようになる。

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