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タイミングを合わせる。

公開日:2022年12月8日更新日:2022月12月09日
カテゴリ:焙煎の味づくりのこと。

タイミングを合わせる。

日曜の夜に放送しているテレビ音楽番組「関ジャム完全燃SHOW」で、「君の名は。」の新海誠作品における映像と音楽の関係性を監督本人と楽曲提供のRADWIMPS 野田洋次郎さんがゲスト出演して、その制作秘話をトークしてくれていた。

その番組を見て思ったことは、感情を動かすには、一つよりも2つ、2つよりも複数の事象のタイミングを合わせながら共鳴させることが、より感情を揺り動かすための要素なのだと思った。

ボクは焙煎士なので、コーヒーのローストでの味づくりで感情を動かすために、それらの論理を当てはめて考えたいと思っている。
なので、やはり各設定のタイミングを合わせることが重要になるのだと思っている。
ボクが述べている各設定とは、ボトムであるとか、ダンパ装置、インバータ装置、煎り止めなどの各設定のタイミングは、それぞれの設定ごとの表情のタイミングを合わせるということ。

ボクもようやくカッピングで、それぞれの設定の表情を感じられるようになってきたので、そういった各設定の表情のタイミングを合わせるという技法を使えるようになってきている。
なので、季節の移り変わりで求められる美味しさは変化するので、それに合わせるように各設定ごとの表情のタイミングを合わせていくことをしていかなければいけない。

ローストの難しさの極論は、季節の移り変わりで変化していくローストでの熱量の変化と季節の移り変わりで移ろいでいく人の美味しいと感じる味覚の変化なのだと思っている。
その季節の移ろいにより変化していく美味しさのタイミングを整えていくことが焙煎士の味づくりなのだと思っている。
まぁこれは、感覚がとても敏感な人や実際にローストをしている人にしか見えない景色なので一般消費者にはなかなか伝わらない美味しさでもあるのですが、タイミングが調和していれば、ほとんどの人たちには美味しいと思ってもらえるものなのだと思っています。

やはり、頭の中で考えるという美味しさも大切なのだけれど、最終的には感じて作り上げるモノが感情に届くような気がしている。
ボクが目指す美味しさとは、そういった感情にまで響く美味しさで、その領域はそのすべてに一貫性という繋がりの上に成り立っている美味しさなのだと思っている。

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