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自分の道を歩んでいく。

公開日:2022年12月30日更新日:2022月12月30日
カテゴリ:お便り

自分の道を歩んでいく。

<年末年始のお休み>
12/31(土)〜1/3(火)までお休みをいただきます。

1/4(水)の営業時間は、10:30 ~ 17:00まで、
1/5(木)より通常営業となっております。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

本日以降のwebショッピングカートからのご注文の対応は、年明けの1/4以降の対応となりますのでどうぞご了承ください。

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何回か書いているのですが、ボクは日本画の美しさの表現から、その美しさを登場させているであろう技法を推測しそれを分析をすることで彩色の成り立ちの構成を考え、それをそっくりローストに当てはめることでローストによる彩色の美しさを表現する手法を使うことを今年編み出した。

この意味を理解するためには、フレーバーの色彩を感じ取れていることが必須になる。
そして、香りの色彩の情報を脳裏で感じられる人たちは、絵画の彩色も脳裏で色彩として感じられるのだと気づく。
脳裏でそれらを感じられるためには、香りの情報を細分化して見えるようになることで、それらを感じられるようになる。

まずは今年のまだ寒い時期だったように覚えている。
たぶん2月か3月ころのこと。
天竜の秋野不矩美術館にて、秋野不矩さんの「ガンガー」や「帰牛」などの作品から「光の色」を描いていることに気づくことができるようになり、それによって感動できるようになった。
どのような技法を使ってその「光の色」を顔料で表現しているのか?
そこをじっくりとその作品を見て「何をどうしているのか?」を分析した。
もちろん憶測でしかないので、何回もその憶測と失敗を重ねることで「光の色」の彩色をローストでも表現できるようになってきた。

そして夏以降では、山歩きの帰りに北澤美術館では東山魁夷さんを感じたくて立ち寄った。
作品は、「月明」と「白夜」の二作品。
東山魁夷さんの作品からは、「静けさ」という圧倒的な空気感を感じた。
そこには、風も音すら感じさせないような「静けさ」があった。
ボクは、一瞬で心を奪われ、ボクが求めていた美しさとは、この作品のような静寂なのだと感じた。
そして、その「静けさ」を登場させる技法を考えることになっていった。
静けさを登場させるには「透明感」の持つ意味を深く理解する必要性があった。

技法とは、思い描く表現をするために導き出される彩色ための骨格のように考えている。
なので技法だけ覚えても表現が見えていなかったとしたなら、それは成り立たない。
まずは表現があり、その表現のために技法を必要とする。
それが自然な流れなのだと思う。

そしてその考え方からすると、抽出でもその論理を当てはめることができる。
抽出はローストよりも幾分シンプルなので、お店が推奨する抽出の論理通りのことをすれば、ご自宅でもお店のような味を再現できるようになるのだと考えている。
勘違いをした、論理から外れた抽出をしてしまうと、その液体は間違った方向へと進んだ液体となる。
なので、それぞれのコーヒーショップで勧めている抽出があると思われるので、気に入ったお店を見つけたら、そのお店で勧める抽出を採用した方が絶対いい。
そして時代は進化しているので、現代ならショップで粉にしてもらうことを勧める。
それは、高性能なグラインダー(コーヒーミル)で粉砕をすることに意味があるから。
もしくは、自分の好みの味になるコーヒーミルを購入するかのどちらかになる。
それくらいコーヒーの味わいは、使用するコーヒーミルで変わってしまう。

そして、なんとなくはローストによる表現で「静寂」を登場させることができるようにはなったけれど、まだまだ完成形ではない。
表現をしているすべての人は、迷いながら、壁にぶつかりながら、その表現に必要な技法を編み出していっている。
ボクもそこまでは理解ができてきたので、これから先はボクの思い描く表現のために必要な技法を編み出していく道を歩んでいくことになるのだと思っている。
そのためには、美しさに対する幅広い理解が必要なのだとも感じている。

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