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透明感の反対は、濁り。

公開日:2023年1月21日更新日:2023月01月21日
カテゴリ:感覚のはなし, 良質さのお話。

透明感の反対は、濁り。

昨日、「重たさの反対は、明るさ」を書いた。
その繋がりで、もうひとつの良質さでとても大切な情報である「透明感」とはどのような状態を指す要素なのかを書いてみようと思う。

透明感の反対は、濁り。
濁りは、風味的にザラついていて粒子が粗い。
その「濁り」の反対に位置している情報が「透明感」と「抜けたもの」となる。
「抜けたもの」は、ローストで意味する「under」で、わかりやすい例としては写真の露出が足りていない現象を意味している。
「抜けたもの」の同義語には「飲みやすい」が挙げられると考えている。
「透明感」は良質な状態なのに対し、「抜けている」は品質的には劣っている状態だといえる。
なので「濁り」の対極にある良質さを意味する「透明感」が対義語としては正しくて、「抜けたもの(under)」や「飲みやすい」は良質さからは外れるので対義語としては正しくない。
そこの違いが理解できないことには良質さを象徴する「透明感」の理解が難しく、そして良質さも表現できない。
透明感を表現したい場合には、やはり透明感を感覚で理解していなければならないことになる。

コーヒーの場合の透明感は、「素材の透明感(クリーンカップ)」と「ローストの透明感」と「ミルの透明感」の3種類が存在しているので、透明感をきちんと登場させようと考えた場合では、素材、ロースト、ミルの選択という3つの項目でキチンとした状態のものを表現する必要性がある。

濁りは登場しやすく、その対極に位置する透明感は幾つもの項目ですべて良質な状態を施されることで「透明感」は生まれている。
なので、透明感を登場させることの難しさには、ロジックという成り立ちの理解が背景に存在していることを知識として理解しておく必要がある。

透明感を表現しているものが良質さへと繋がっていることは間違いない。
言葉の持つ意味は、すべての事象にも繋がっているので、透明感という言葉の意味が理解できてくると、世の中のすべての良質な事象に透明感が絡んでいることにも気がつけるようにもなる。

世の中の美しいと評価されるものには、透明感が存在しているものだから。

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