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艶やかの反対は、DRY(パサつき)。

公開日:2023年1月22日更新日:2023月01月22日
カテゴリ:感覚のはなし, 良質さのお話。

艶やかの反対は、DRY(パサつき)。

対義語シリーズになってしまっておりますが、良質な酸味の表現でもある「艶やかさ」。
その反対に位置している状態がDRY(ドライ)な状態です。

ドライは、乾燥している「パサパサしている」「パサついている」状態を指します。
スペシャルティコーヒーでは、このドライな状態の酸味が登場しているとかなりマイナスポイントとなってしまうため、仕入れのポテンシャルの確認時でも、ローストによる表現においてもドライなパサつきを登場させないような表現が良質な液体であると評価するのですが、そこは評価しない、または感じ取れない一般消費者にとっては、比較的リーズナブルなコーヒー豆でも十分に美味しく感じることだと思いますので、わざわざ高額なスペシャルティコーヒーを購入されなくても、美味しく感じるコーヒーは多いことだと思います。

しかし、ドライな酸味を感じとてれてしまう人は、一般流通しているコモディティコーヒーや、スペシャルティコーヒーの中でもポイントの低いコーヒー、もしくはローストによってドライな印象になってしまっているコーヒーの場合や、ペーパーフィルターの種類によってはパルプ臭が液体にまで登場してしまっている状態の場合、テイクアウトコーヒーの紙コップがパルプ臭が登場されてしまっている場合では美味しく感じないことだと思いますので、それらが登場しないような仕入れ、ロースト、抽出を行えるショップにてコーヒー豆を購入されることを推奨します。

本来は酸味のパサつきを指していますが、パルプ臭などはフレーバーとして登場している「ドライ系な印象」だと考えています。
生豆が収穫から月日が経つことでも「枯れてくる」ために、パサつく印象もあるのですが、それも良質さに欠けるフレーバーの味わいです。
ローストによっても枯れたフレーバーを極力登場させないようには出来ますので、そこはロースト技術で枯れた味わいを極力抑える味づくりなのですが、仕入れの段階で経年劣化が進みにくい仕入れを行うことが肝心になります。

日本ではほとんどの一般消費者がペーパードリップを使用しておりますので、ほとんどの人たちはドライな酸味もフレーバーとしての乾いた香りも許容されているのが現状だと思いますが、コーヒーが苦手な人は意外と”それらの酸味やフレーバーを感じ取れてしまう”ために、コーヒーが苦手と思い込んでいる人が多いようにも考えられます。

その苦手な酸味やフレーバーは、仕入れとロースト、そして抽出で登場しないようにすることができるので、コーヒーが苦手な人ほどそれらが登場していない良質なコーヒーが美味しく感じるため当店のコーヒーを好まれる印象があります。

そして、ドライなパサパサしている酸味やフレーバーと対極にあるものが、艶やかでしっとりとしたフレッシュさがある印象を与える状態なのです。
そういう印象を与えるものが「良質な状態」となるのです。

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