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苦手なものほど、良いものが分かる。

公開日:2023年2月23日更新日:2023月02月23日
カテゴリ:感覚のはなし

苦手なものほど、良いものが分かる。

先ほど来店された常連さまが、コンビニのコーヒーを飲む機会があって、そのコーヒーを飲んだら胃もたれしてしまった。と言うお話を伺いました。

コーヒーが好きな方には少ないと思いますが、ボクや当店の常連さまのように胃腸が弱い人の場合では、コーヒーで胃もたれしてしまう人がいます。
今までの経験上なのですが、胃もたれする原因は、ローストのダメージの部分が大きいと考えていて、ローストのフレーバーと結びつきやすい種子由来のフレーバーがあるのですが、その辺りのフレーバーを登場させてしまうローストや、酸味を重たくし過ぎてしまうローストの場合にも胃もたれを起こしやすくなることが経験からわかってきました。

解決法としては、ローストのフレーバーと結びつきやすいその種子由来のフレーバーが感じられない生豆の仕入れをすることと、酸味を重たくさせないように明るい酸味が登場するローストを心がけることです。
すると、当店のように胃腸が弱い人が飲んでも、ボクのように1日に数杯飲んでも胃もたれすることはありません。

そして感覚的になのですが、胃腸の弱い人は、結構お腹を壊しやすい傾向にあると思いますので、食べる前に香りを嗅いで「これはやめておいた方がいいな。」とか、香りの情報で食べても(飲んでも)お腹を壊さないだろうと推測することができるようになります。

犬や猫と違って人間は、口の中で鼻とつながっていて口の中で広がる香りを楽しむことができるため、香りを嗅がずにすぐに口に放りこんでしまう傾向が強いのですが、犬や猫は口の中で鼻がつながっていないため、食べる前に「これは食べられるものなのか?」をしっかりと嗅覚で確認をしてから食べることをしています。
本来、「これは食べてもよいものか?」を判断する器官が嗅覚なので、人も香りを嗅いで食べても良いものなのかどうかを判断してから食べるような習慣をつけることで、胃もたれしたり、お腹を壊す心配が減ってきます。

もちろん、今までの人生をそうやって過ごしていない人たちがほとんどですので、その良し悪しの判断は経験していくしか手段はないのですが、取り組んでいくことで、徐々に判断ができるようになってくるものです。

すると失敗を減らすことができるようになる。

苦手なものほど、良いものが区別がつくようになる。
好きは盲目に陥りやすく、判断を鈍らせるものである。

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