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明るい酸味とは?

公開日:2023年8月4日更新日:2023月08月04日
カテゴリ:テイスティング

明るい酸味とは?

スペシャルティコーヒーの定義の中の一つに、良質なコーヒーの酸味については「爽やかで明るい酸味特性があること」と明記されている。
その「明るい酸味」とは、どういうことであるのか?

ボクが「なんとなく」ではあるものの、酸味の「明るさ」が少しずつ理解出来てきた時の印象では、「光の明るさを感じる」酸味が「明るさ」であると理解をした。
脳裏で光が差し込んでいるような印象である。

ただし、そこからが難しくて、その光の差し込んでいるような明るさがあるだけでは、本当の良質な明るさではないからだ。
明るい酸味があったとしてもドライな酸味は品質が劣るからだ。
なので、「明るい酸味特性」があるというだけではなく「”爽やかな”明るい酸味特性があること」と明記されているのだ。
そこの理解は、かなりハードルが高いことを知っている。

まずは、「光が差し込んでいるような」明るさの酸味の印象を感じられるようになること。
そこが第一歩なのだと、思い出したので書いてみた。

いきなり良質な情景を鮮明に認識できる人はいない。
一段階ずつ感覚として理解をしていくしか無いのだ。

そして、フレーバーと液体の質感は別々の分析であるので、その2つの本質の部分を別々に感覚で理解をする必要がある。
そこに感覚で判断する難しさがある。

食べること、飲むことは、いろんな感覚を使い、その感覚は互いに繋がりを持ちながら影響を与えているので、それぞれの感覚とその繋がりから、フレーバーと質感を理解していくことが、食の学びであるのだと考えている。
どういった状態のものが素晴らしく、その反対に、どういった状態のものが劣るものなのかを学び、それらを感覚で判断できるようにすることがテイスティング・スキルであるのだと思っている。
なので、テイスティングは表現することだけではない。
その本質は、分析なのである。

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