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感動する美味しさの定義は。

公開日:2023年10月4日更新日:2023月10月04日
カテゴリ:感覚のはなし, 良質さのお話。

感動する美味しさの定義は。

美味しいと思えるものは、世の中にはたくさん存在している。
それくらい「美味しい」と思える感情には、寛容さがあるものだと思っている。

しかし、その「美味しい」と思える感情の中に「感動する美味しさ」という最上級の美味しさの感情がある。
その最上級に挙げられる「感動する美味しさ」は滅多に存在しない存在であるのだ。

人によって美味しさの定義が様々であるので、ボクがこれまでの経験で整理された「感動する美味しさ」の定義には、幾つかの条件があり、その条件に満たされない場合には「感動する美味しさ」に当てはまることはないと思っている。

まず第一に、「厳選された素材を使っていること」である。
厳選された素材の仕入れの基準は、やはり良質な素材であることである。
簡単に言えば臭みや濁りなどのダメージが存在しないものであり、そして更に平坦ではなく、非凡さが窺えるものである。
残念ながら一般流通している商品(コモディティ商品)の中には、これに当てはまるものは”まず”存在しない。

その基準の中には、やはり生産者の思いも介入していて、良いものを作りたいという思いが、手を抜かないという美味しさにも繋がっている。
なので、まずは「厳選された素材を仕入れること」こそが、一番重要なことなのだと考えている。
そのためには、一般流通している商品(コモディティ商品)のクオリティを理解する必要性がある。

そして第二に、作り手の思いである。
思いが強ければ強いほど、より良いものを提供したいという思いから、良いものが作られる可能性が高くなる。
がしかし、思いだけでは良いものは作られることもないのだが、思いがなくては良いものが生まれないことも事実であるので、思いを持ち続けられるという作り手が条件の2つ目になるのだと考えている。

この2つの条件は、学ぶことによって更に「感動する美味しさ」に到達しやすくなるものであると考えている。
その学びは、「どのような状態のものが、良質なものであるのか?」という目線を学ぶことである。

そして最終的には、仕入れもそうなのだが、技術的な要素も「良質な状態を選ぶこと」で、成し遂げられるもの。
良質な状態を感覚を持ってきちんと選べれる感覚を養うことが重要なことだと思っている。

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