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コーヒーショップの円安問題についての取材。

公開日:2024年4月11日更新日:2024月04月11日
カテゴリ:お店のこと。

コーヒーショップの円安問題についての取材。

本日、米ドル/円が153円台と円安になったことで、SBSテレビから取材が入り、コーヒーショップの円安の問題点を取材されました。
SBSテレビの夕方、18:15からの「LIVEしずおか」という番組内で放送されるということでした。

いざカメラの前になると、思ったこともうまく話せなくて、「相場が安定して欲しいですね。」くらいしか話せませんでした。
ですので、とりあえずは今思っている円安についての質問の返答をこのブログで述べておこうかと思いました。

まず、昨日ブログに記載した「コモディティコーヒー生豆の価格の急騰による値上げの案内が届いた。」と少しリンクしてしまうのですが、コモディティコーヒーはNYのアラビカコーヒー相場と連動をしていて、相場と為替、そして物流の経費と原油高が絡んでいます。
ですので、コーヒーの相場と連動しているため、極端に言うと日々価格が変動しています。

それに対して、スペシャルティコーヒーは、商社および生豆問屋さんが現地で仕入れた価格に為替と物流の経費と原油高が絡んでいて、一旦販売価格が決まるとその後の価格は倉庫代が若干だけ上乗せされる程度で、日々の変動はありません。

が、しかしコーヒー相場が高騰するとやはりスペシャルティコーヒーの価格も上がり、米ドル/円の為替が円安になると、輸入品ですので仕入れ価格が当然ですが上がってしまっています。

スペシャルティコーヒー生豆の販売価格は、産地によって収穫期が異なるので、商社または生豆問屋さんが買い付けをするタイミングの相場と為替が大きく左右しているのです。

当店の仕入れも、生豆問屋さんの取り扱うコーヒー生豆が日本に入港し、日本国内で販売を始めるタイミングで値段の提示と一緒にその生豆のサンプルの味をチェックします。
同価格帯の中でも品質はまちまちであったりするので、しっかりとサンプルの味をチェックし、自分のお店の商品として合うか合わないかで、1年間使う量を契約するという買い付けを行います。

新型コロナ以降、ウクライナ戦争もあり、世界はインフレ傾向であるため、毎年の買い付けは10%以上は仕入れ値が高騰しています。
ですので、昨年と比べると今年の仕入れ値も10~13%ほど高騰しています。
当店の場合は、仕入れ値が上がれば、見合う分を販売価格として補い販売をしていますので、年々コーヒーの販売価格が上がっています。

仕入れで気をつけていることは、クオリティが下がって販売価格が上がることです。
ですので、クオリティを維持することを念頭において仕入れをしています。
クオリティが落ちてしまって販売価格だけが上がってしまうことの無いように気を配って仕入れをしています。

あともう一点。
良い豆だけを仕入れただけでは、感動する美味しさにはならないことを知っています。
ですので、良い豆を仕入れることと、もう一点は、良いローストを施すこと。
味づくりによって付加価値を付けていると言っても過言では無いので、良い仕入れと、良い味づくりによって、円安になっても、インフレになって販売価格が上がってしまったとしても、それでも当店のコーヒーを飲みたいと思えるような味づくりをしていけるように頑張っています。

それが当店の商品に対する円安や物価高に対しての返答となります。

でもホントに毎回びっくりするくらいに仕入れ値が上がってきているので、次回の仕入れが恐ろしいのです。
次は夏が過ぎて秋に入るくらいのタイミングですかね。

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