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フルーツの美味しさは完熟ではないと思っている。

公開日：2021年9月4日更新日：2021月09月04日
カテゴリ：テイスティング

コーヒーで登場する「フレーバーの景色」をきちんと感じ取れているテイスターはとても少ないと感じている。
と言うボクも、まだまだではあることは自分でも理解している。

しかし、ある程度のレベルまでは「フレーバーの景色」が感じ取れるようになったからこそ分析ができるようになってきていることも事実。

ボクの仕事は、そのコーヒーで登場しているフレーバーの景色をよりバランスよく焙煎で仕上げるという仕事。

フレーバーが濁っていたり、くすんでいたり、ボヤけていたりしたら、その部分を補整してあげる仕事と言ってもいい。

そして、良質なスペシャルティコーヒーには、酸味にフルーツ感が宿り、フレーバーにもフルーツ感が登場し、フルーツの甘さも登場する。

だからこそ、その酸味と甘さとフレーバーに特徴的なフルーツ感を演出しなくてはいけない。

そのためには、しっかりとフルーツを食べて、フルーツの美味しさのすべてを理解する必要がある。
すると、完熟がベストではないことを理解することだと思う。