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ドリッパーと「不織布フィルター」の相性。

公開日:2020年9月9日更新日:2021月09月09日
カテゴリ:抽出のはなし。

本日から、喫茶コーナーで使用しているフィルターを変更することにしました。
今までは、廃盤になったゴールドフィルター(swissgold)を使用していたのですが、それだともう入手が出来ないことで、当店の喫茶コーナーで召し上がって美味しいと感じて、コーヒー豆と抽出器具を購入されても同じ味わいがご家庭では再現できませんので、「当店の喫茶コーナーと同じ味わいをご家庭でも!」をキチンと伝えるためには、喫茶コーナーでもお店で販売している「器具とフィルターを使用して」を考える必要があると感じたからです。

そこで、当店オリジナルの「不織布フィルター」で抽出をしてみました。
イベントなどでも、この「不織布フィルター」を使用しているのですが、フィルターの条件はメッシュサイズだと認識しています。

ペーパーフィルターくらいのメッシュサイズですと細かすぎて旨味成分が抽出されませんので、当店の不織布フィルターは旨味と若干の油脂分が抽出できるレベルのメッシュサイズを使用しています。

しかし、すると抽出スピードが速くなりすぎてしまうために、浅煎りのコーヒー豆の場合には「目詰まり」を利用することで、抽出スピードをできるだけ遅くしたいのです。

そこで、ドリッパーに抽出をスムーズにするための「溝が無いタイプ」が良いのでは?と考え、ちょうどお店にあったカリタのガラスドリッパー185と「不織布フィルター」を合わせてみました。
すると、意外とこの組み合わせが良い感じで、抽出スピードが今までの溝のあるタイプのドリッパーと比べると、こちらの方が若干ですが抽出スピードが抑えられ、成分の登場の仕方が良い感じを受けます。

他にも気になるドリッパーがあったら使用してみて、良いものがあったらそちらに切り替える形で採用をしていこうかと考えています。

当店のコーヒーの抽出の考え方は、まずは成分がきちんと抽出される「フィルター」から考え、そのフィルターを充分に引き出してくれる「器具」との相性、そして使用するお水との相性、グラインダーとの相性です。
それらの取り組みがあって初めて、抽出技術を考えることができるようになります。

ほとんどの一般消費者は、抽出技術ですべてなんとかなると考えている人たちが多いのですが、ボクの考え方は、抽出のロジックと道具との相性がすべてだという考え方です。
なので、こだわる人だと「相性」を考えないで道具を組み合わせてしまうので、きちんとコーヒーの成分を抽出できなかったりしてしまうのだと考えています。

いや〜コーヒーって、ホントにちょっとしたことで味わいが変わるので、面白いなぁと改めて感じました。
終わりはないですね。

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