香茶屋
MENU

読み物。

Blog

自分を信じる大切さと、それを検証する大切さ。

公開日:2020年7月24日更新日:2021月09月18日
カテゴリ:論理的な考え方

昨日は、当店のコーヒーを飲んで気に入ってもらい、そのコーヒーを使いたいと言ってくれた方が「香茶屋のコーヒーが何が違うのか?の理由に気づきたくて話を伺いたい。」と言って福岡からわざわさ来店してくださりました。

まずは、ボクは焙煎をする人間でもあるので、焙煎の考え方などを説明し、そしてコーヒーは結局のところ「仕入れ〜焙煎〜抽出」と最終的にはカップの中の液体の評価なので、「一貫した考え方が大切」なのだと話をしました。

その方はバリスタさんだったので、ボクが考える一般的なバリスタの考え方と、ボクの目線の違いを説明しました。
話をしていると、いろいろとボクの考え方とは違う考え方を取り入れていて、その検証がされていないことを指摘しました。

多分ですが、多くの人たちは「◯◯さんが、あの技法を使っているから私もそれを取り入れた。」とか、情報をいち早く取り入れる人たちに陥りやすい過ちは「検証をしっかりとしていない」ということなんじゃないかと分析をしています。

「本当にその情報は正しいのか?」
それは、実際に検証をしてみて、はじめてその有効性が見出せるものです。
そして、その検証での落し穴は、検証で感じることができた「自分の感覚は本当に正しいのか?」という落とし穴もあるということです。

この考え方は、ボクが自分のお店を持つことになった時からずうっと自分の中にある感覚で、すべてにおいて「それは、本当に正しいのか?」を問いかけています。

多分それが個人店という「自由」の代償だからです。
自由という言葉はとても響きは良いのですが、すべてを問われているということでもあります。
そのためには「自分を信じること」しかないのです。
組織に守られていれば、いろんな役割があるので上司の言うことを聞いていれば問題が無いのですが、自由は守られてはいませんので、すべてを自分の判断で決断していかなくてはなりません。

その時に必要になる感覚が「自分を信じること」です。
ですが、「自分の感覚は本当に正しいのか?」と言う意識こそが、重要で常にそれが頭にあることで、自分の信じる道を歩いていくことができるようになります。

でも多くの人たちは、情報の検証などを行っていません。
◯◯さんが、これが良いと言っているし、実際に◯◯さんが使っているから「私も使う」という人が多いのです。

当店の焙煎機の魅力は、熱風式では登場することのできないボリューム感や液体の粘性、酸味、甘さなど技術力を必要とされますが、明るさやフレーバーだけでは無いコーヒーの良質な部分を表現することができます。

それができるようになった背景には、「その情報は本当に正しいのか?」を検証し、そのためにも自分の感覚を育成してきたからこそ、今の味づくりができるようになったと言うことです。

ボクの抽出の考え方も、今の時代は当たり前になっている、コーヒー豆を「重さで計量する」ではなく「体積で計量する」のがボクの考え方です。
そこにもきちんとしたロジックが存在しています。

なので、コーヒー豆を「重さで計量する」人には聞いてみることです。
なんで、「重さで計量する」のですか?と。

今の時代は皆それをしているから。では、説明になっていないのです。
コーヒー豆の計量を「重さ」でする考え方と、「体積」でする考え方では、すでに出発点が異なります。
そう言ったひとつひとつをキチンと考えなければ、安定した美味しさは作り出すことはできないということなのです。

学ぶ。

Online Seminar

香茶屋では、店主である私が歩んできた道を分析し、感覚が成長していく歩み方を伝えてゆくことで、正しいロジックのもとで各講座の「学ぶ。」が運営されています。

オンラインセミナーの詳細へ

読み物。

Blog

© kaori-chaya