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コーヒーが苦手な人が、美味しく飲めるコーヒー。

公開日:2022年9月28日更新日:2022月09月28日
カテゴリ:感覚のはなし

コーヒーが苦手な人が、美味しく飲めるコーヒー。

どこからともなくキンモクセイであろう花の香りが風にのって漂ってくる。
まだ気温の暑さを感じるが、花の香りが混じる風の涼しげな軽やかさには、汗もさらりと感じさせ、過ごしやすい心地よさは季節の移り変わりを教えてくれている。

普段はコーヒーを飲まない(飲めない)人たちが、当店のコーヒーを支持してくれることが実は多い。
スペシャルティコーヒーは、風味に劣る要素が無いことと、当店のローストでの味づくりで極力ダメージを与えないようにローストすることで、コーヒーが苦手な人たちが「苦手」だと思っている風味が登場しないので、美味しく飲めてびっくりされることが多い。

それは味づくりをしているボク自身がコーヒーが苦手なので、その苦手なところが登場しないような「仕入れ」と「ロースト」を施しているからこそ、そういったコーヒーの苦手部分の味わいが登場しないようなコーヒーに仕上がっているからだ。

良質さとは、劣る部分が無く、そして美しさがあるものだと理解をしているので、「良質さを探求すること」は、好きな部分よりも、「嫌い=苦手」な部分が登場しないものでもある。
だからこそ、良質さの探求では、今までの人生で「嫌い=苦手」な食べ物だったとしても、苦手な要素が登場しないものが良質さなので、良質なモノは美味しいと感じ、そして同時に「美しさ」があるので、感動を与えてくれたりする。

だから、好みの追求ではなく、良質さの探求をボクは提案をしている。
それは、人生に豊さを与えてくれるものなのだとボクはそう思っているから。

そして、良質さの食を探求する場合に必要なスキルが、味覚の要素を判断する感覚ではなく、風味の要素を判断する「嗅覚」で感じる美しさのポイントであると思っている。
それは、香りの情報量の方が味覚の情報量よりも圧倒的に情報量が大きいから。

どれだけ、香りの情報量を感じ取れるかで、その中に登場している「美しさ」がキャッチ出来ればできるほど感動をするから。
香りの情報が持っている「美しさ」を学ぶことで、それらの情報を感じられるようになってくるのです。
すると、世界観が変わってくる。

良質さは、感動を与えてくれていることに気づけるようになる。
それが、「美しさ」なのです。

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