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地球に地軸の傾きと、自転と公転があること。

公開日:2022年10月27日更新日:2022月10月27日
カテゴリ:焙煎の味づくりのこと。

地球に地軸の傾きと、自転と公転があること。

季節の移ろいがあるのは、地球の地軸に傾きがあり自転していることと、地球が傾きながら太陽の周りを一年で一周公転をしていることによることは、なんとなく知っていることだと思う。

この「地軸に傾きがあること」そして、自転しながら太陽の周りを公転していることがコーヒー焙煎に難しさを与えていることを、焙煎士は経験している。
それは、季節の移ろいによって、人が美味しく感じる味覚的な要素も変化をするし、そしてローストにより与える熱量が地軸の傾きと公転のおかげで、勝手に変化をしていくからだ。

そう考えられれば、ローストによる技法は、通年をとおして同じでは成り立たないことを経験としては皆知っているけれど、論理としても理解できるようになる。

そして、今年気が付いたことなのだが、1年を二つに分けて、大きく「春の終わり頃から夏、そして初秋」と「秋の始まり頃から冬、そして春の終わりころ」の2つを区分してローストを考えることで、いろんなことがしっくりと考えられるようになることに気づけた。

地軸の傾きと、公転を考えた場合に、世の中のもの全てが夏と冬で同じでいいわけがないからだ。
季節によって芽吹く植物が異なる。
春と秋の同じ気温が訪れるのならば、同じように植物が一年に2度芽吹けばいいのだが、そうはなっていない。

ボクは科学者ではないので、そこを突き止めようとは思わないが、そういったことを考えた場合に、春と秋では何かが違うから、春に咲く花と秋に咲く花があるのだと思うのだ。
だとしたなら、味づくりも春から夏にかけての味づくりの成り立ちと、秋から冬にかけての味づくりの成り立ちは異なるのだと考えることの方が論理的だ。

そして、実際にそう考えて取り組み始めている。
ただし、実際には地球が1日に1回自転をしながら、365日をかけて公転をしているので、急激に味づくりがその日を境に変わるわけではない。
ゆっくりとゆっくりと移り変わっていっているので、ローストもゆっくりと移り変わるように技法の設定を変化させていくことが求められるということ。

しかし、論理的な思考としては意識をしていることで、そういった味づくりがスムーズに移行できるようになるものなのだと思っている。
大切なことは意識することなのだ。

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