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感じられるようになること。

公開日:2023年4月1日更新日:2023月04月01日
カテゴリ:感覚のはなし

感じられるようになること。

ボクが2002年にお店を開業するときに、恩師から伝えられた言葉があった。
「30代の十年間がとても大切で、その十年で何を取り組むのかでその後が決まるから、これからの十年間を考えて過ごすように。」
そんな言葉だった。

もちろん、自分の未来なんて漠然としていて見えていないし、そして開業するタイミングで何をしたいのか?何をしていきたいのか?を考えた結果、その時の自分に一番足りていないと思っていた「嗅覚を向上させること」を真剣に取り組もうと考えたのだった。

もうその時点で、自分自身の嗅覚が鈍いということは、人と比べることで気づいていたということもあり、「これから良いものを作りたい」と強く思っていたこともあり、その「嗅覚を向上させる」ための取り組みを心に刻むことになった言葉をいただいたように思っている。

そして、あれから21年が経ち、いま思っていることは、真剣に取り組んでよかったとしみじみと思っている。
嗅覚も成長したのかもしれないけれど、いま思えることは、人それぞれの嗅覚のレベルはそれほど成長するものではないように思っている。
しかし、感覚の使い方を学ぶことで、徐々に自分自身の感覚の使い方がわかってくる。
すると、あたかも感覚が敏感になってきたと思えるようになる。
もちろん、学ぶ前よりは感覚が敏感になっているのかもしれない。
ただ、足りていないところを補うように、他の感覚と合わせて感覚を使うことで、今まで以上に明確にキャッチできるようなる。
足りていない感覚を他の感覚で補い、そして合わせ技で感じとれるようになるので、総合的に感覚を使い理解できるようになるのだと分析をしている。

今だから言えることは、良いものを作り出すためには、「見えている」、「感じている」はとても重要なこと。
それが大前提なのだということ。

なので、良いものを作りたいと考えているのならば、まずは感覚で良いものを見分けれる眼力が求められると言うこと。
それを抜きにして、良いものを作り出すことは不可能なのだから。

だからこそ、「嗅覚を向上させること」を真剣に取り組んだことで今があるのだと思っている。
見えるようになったこと、感じられるようになったことが今では宝のように思っている。

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