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倉本聰の森と老人を見て。

公開日:2023年4月12日更新日:2023月04月12日
カテゴリ:お便り

倉本聰の森と老人を見て。

シャワーを浴びて、寝ようと思いながらもいつものようにテレビを点けて、番組表を眺めた。
すると、NHKで「倉本聰の森と老人」という番組が再放送されていた。
途中からだったのだけれど、チャンネルを合わせた。

東大名誉教授 高橋延清さん(71歳)は森を師と仰ぎ、ずっと十勝岳の裾野に広がる東大演習林で暮らしてきた。
高橋さんの目に映る森はどんな森なのか。
原生林に40数年生きてきたひとりの老人の人生とその目を通した森の姿を、作家・倉本聰の構成と聞き語りで描く。
という番組だったことを後に知る。

テレビを点けると、ちょうど、学ぶと言うことを語っていた。
そのテレビ番組の中で語られていたことは、本は読まなくなった意味を語っていた。

本を読むことで知識は身につくが、知識は知識でしか無いことに気づき、本は読まなくなったと語っていた。
時間はかかるのだが、自分で感じ経験することの大切さに気づき、本は読まなくなったのだと語っていた。
ただし、本は購入するのだが、読む訳ではなく、その出番が来るまでは読まずに飾っておくのだそうだ。

そして、本の役割とは、自分で経験を積んでから本を手にすることで、本で語られている知識と自分自身で培った経験が繋がり深い理解へと導かれるために本の役割があるのだと言う。
本来の「学ぶ」と言う意味をそのテレビ番組で語っていた。

ボク自身もローストが上手くなりたくていろんなことをこれまでに考え、そしてトライしてきましたが、今なら言えることは、ローストが語っていることが感じられるようになることが上達のためには必要なのだと思えるようになった。
ボクが歩んできた道のりも、10年間という時間を自分のローストだけと向き合った時間があった。
その時間が今ではとても重要で貴重な時間だったのだと感じている。
外に出向いて、いろんな人たちのローストに触れるのをあえて辞めていた10年間だった。その経験があったからこそ、「ローストが語っている」という感覚を身に纏うことができるようになったのだと考えている。

知識は理解ではない。

そして、理解するために必要な要素もボクは知っている。
諦めないという気持ちだ。
その気持ちを、淡々と、そして粛々と持ち続けることが、諦めないという想いなのだと思っている。

諦めないからこそ、日々考えるし、諦めないからこそ、考えたことを実際にトライをする行動力が生まれる。
人が頭の中で考えたことのほとんどのことは、理論に過ぎず、そのほとんどは本質に繋がらないものであることに気づき始める。
だからこそ、諦めないという気持ちを持ち続けられる人には、本質にたどり着くためのアプローチに繋がる一本の道しるべに気づかせてくれるためのヒントにいつの日か気づくことが出来る日が訪れる。 

諦めないという想いは、大切な何かに気づかせてくれるための行動であり、思考のアプローチなのである。
そこに気づくことができるのであれば、いずれ自分の歩んでいく道がしっかりと見えるようになるのだと思っている。

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