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公開日：2021年9月2日更新日：2021月09月02日
カテゴリ：焙煎の味づくりのこと。
以前から思っていたことなのだが、浮世絵とか先日足を運んだ吉田博さんとかの版画には「アニメ」の要素がすでに存在している。
日本人のアイデンティティの中には、頭のなかで想像する物語の映像をビジュアル化した時に、挿絵的に物語の断片を切り取りその映像を表現する際に、リアルとは異なる目線の、若干ユーモアさすら同居する「かわいさ」とでも言うのか、そういったデフォルメを施す特徴があるように思う。
しかし、そのデフォルメには「日本独自」のモノがある。
それが、江戸時代や明治、大正時代の版画にはすでに宿っている。
それらの日本特有の背景にあるものが、先日書いた「日本の美意識」の中に存在している背景なのだと思っている。
その日本独自の表現が独特だからこそ、世界の中ではその特異性から、惹きつけられる人が現れるのだろう。
その考え方からすると、日本人だからこそ表現できるコーヒーがあるのだとも考えられる。
それは、もうずっと前から考えていることなのだけれど、それがなかなか難しい。
