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春色のイメージ。

公開日:2024年4月5日更新日:2024月04月05日
カテゴリ:感覚のはなし

春色のイメージ。

「春色の汽車に乗って、海に連れて行ってよ。」

松田聖子さんが歌っていた、松本隆さんの歌詞の冒頭だ。
この季節になると、ひとり運転する車内で口ずさんでしまったりする。

ふと、その歌詞の「春色の汽車」というイメージの色は、きっと人によって連想する色が違うんだろうな。
そんなことを思っていた。

この季節だと、桜色を思い浮かべる人が多いのだろうか。
菜の花が咲くから、黄色と新芽の緑色だろうか。とか。

ボクが思い浮かぶ色は、北の空と山の境界あたりの朝方の空の色である。

水色に黒のインクを数滴だけ垂らしたような、春霞を思わせるすこし柔らかさを感じる空の色だ。
濁りまではいかないが、透明感は感じられない。
そしてその柔らかさには、ちょっと彩度を落とした印象が受け取れる。

春には春のイメージがあり、冬には冬のイメージがある。
夏には夏の、秋には秋のイメージ。

日本には四季があり、移り変わりがある。
それらのイメージを緻密に持てたら、その次はより細分化された二十四節気に挑戦してもよいかもしれない。

より具体的に、緻密に見れるようになることが、より明確な季節感を表現できることにつながっている。
季節を愛でるということは、緻密に感じられるということなのではないだろうか。
そう思って、季節の移り変わりを感じたいと思い、日々過ごしている。

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