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質感を考えてみる。

公開日:2022年1月7日更新日:2022月01月07日
カテゴリ:抽出のはなし。, 良質さのお話。

質感を考えてみる。

お酒でも、コーヒーでも、液体の良質さの一つに「質感」が挙げられます。
ではその「質感」はどのようにして登場しているのでしょうか?

意外とそういう目線で考えることができる人が少ないので、説明させて頂きたいと思います。
まずはコーヒー目線で説明をします。

コーヒーの場合の液体の質感の良質さは、コーヒー豆と抽出にも左右されて登場しています。
コーヒー豆の場合は、「素材のポテンシャル」と「焙煎のポテンシャル」によって登場し、抽出の場合は、使用する「お水のポテンシャル」と粉砕する「コーヒーミルのポテンシャル」、そしてそれらの全てを左右させる抽出方法とリンクする抽出器具の「フィルターのポテンシャル」だと考えています。

素材のポテンシャルについては植物性の油脂成分だと考えています。
植物の油脂成分には水に溶けない香りの成分が多く含まれており、より良質な油脂成分の質感が大切なのだと考えられます。質感の良さは「シルキー(絹のような)」という表現からも分かるように、口内の粘膜で触れて感じる質感の良さです。
シルキーが表現するものは「キメの細かさ」から登場する、粒子の細かさや、それから連想する「しっとりさ」などを含んだ肌触りだと考えています。

そして、その素材のポテンシャルを最大に発揮するためのロースト技術により、素材の質感を最大限に登場させることが求められます。
焙煎によっては、素材の質感の評価が下がってしまうローストもあります。
それらを落とすことなくローストを施すことで、素材の質感は活かされます。

そして、「素材のポテンシャル」と「焙煎のポテンシャル」で整えられたコーヒー豆を使い、抽出する場合に、使用する「水のポテンシャル」は考え方によっては、コーヒーの質感の50%は水によるものと考えてもよいのかもしれません。
それくらいに、使用するお水選びはとても重要な要素となります。
香茶屋の場合は、サントリーさんが販売されている「南アルプスの天然水」をオススメしております。

そして、一般消費者はコーヒーミル(グラインダー)をただ単に粉砕するだけの道具と思われている方が非常に多いのですが、コーヒーミルのポテンシャルで、コーヒーの質感は大きく変わってしまいます。
お店として個人的にオススメしているコーヒーミルは、NEXT-G2です。
コーヒーのクリーンさ(透明感)を含んだ、酸味のフルーツ感や質感の良さも家庭用の中では最上級レベルのコーヒーミルだと認識をしています。

そして、今まで述べてきたコーヒーの液体の質感を最大限に登場させるための抽出器具(フィルター)が重要です。
フィルターは、コーヒーの持つ植物性の油脂成分が豊に登場できるものが大切となり、それ以外にもコーヒーのフレーバー以外の香りを液体に付着させないことが求められます。

これらがコーヒーの質感の登場している背景と考えています。
このように分析して論理立てて取り組むことで、良質さが登場している背景が理解できてきます。
そして、あと一つとても大切な点は「感覚」です。
良質な質感を判断できる感覚を養うこと。
そうすることで、何が大切で、何をしなくてはいけないことがキチンと理解できるようになるからです。

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