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円安の影響を取材。

公開日:2022年6月15日更新日:2022月06月15日
カテゴリ:良質さのお話。

今日、突然電話がかかってきて、輸入商品でもあるコーヒー豆の仕入れが値上がりしているのでしたら、その話を伺いたいと言いことで、中日新聞さんから取材を受けた。

本来なら、うちのお店のような小規模なお店だと、その都度問屋さんの在庫のあるコーヒー生豆を買い付けるという形を取っているショップが多いのだと思いますが、良質なスペシャルティコーヒーの場合ですと、良い豆は入荷するとすぐに売り切れてしまうので、当店の場合は年間で使用する豆を「契約」と言う形で問屋さんに取り置きをしてもらっている。

もちろん契約をしてくれない問屋さんもあり、そして契約してくれたとしても当然のことですが保管料がかかるし、契約したコーヒー豆は絶対に使うことが条件となる。
その代わりに、良い豆を年間で使用することが可能になるのです。

そして一般流通している「コモディティコーヒー」の場合は、相場によって日々価格が変動しています。
(アラビカ種は、ニューヨーク商品先物市場(相場)。ロブスタ種の場合は、ロンドン商品先物市場(相場)。)
そのコーヒー相場に、為替と輸送費と保管料などが上乗せされて、コモディティコーヒーの価格が決まるのに対して、スペシャルティコーヒーは相場の価格よりも何倍も高い価格で買い取られるため、本来「相場」の影響は受けないと言われております。(とは言っても、若干は相場の影響を受けます。)

とは言っても、相場以外に「為替」と「輸送費(原油高)」そして「保管料」が商品代金に上乗せされます。
スペシャルティコーヒーの場合の保管は、定温倉庫(夏季になり気温が上昇すると空調を管理する倉庫)での保管となりコモディティコーヒーよりも電気代がかかります。

そして、コモディティコーヒーの場合の契約では、先物取引での価格で取引ができるため、まだ収穫されていなくても、その日の相場で換算して契約ができるのですが、スペシャルティコーヒーの場合は必ず「カッピング」してから、その品を目利きした上での契約となるため、商品が日本に入荷してから、商社の手元に届き、それをサンプルローストしカッピングしてから「その商品を購入するのか決める」という判断を行うため先物として「為替や輸送費」が安いと思っている時に契約することはできません。

ですので、スペシャルティコーヒーの契約の場合は、コモディティコーヒーの契約とは少し意味合いが異なるのです。
スペシャルティコーヒーの契約は、「その品を確保したいから契約する」のに対して、コモディティコーヒーの場合は、「価格が少しでも安い時に契約をして確保したい」と言う契約なのです。

ですので、コモディティコーヒーとスペシャルティコーヒーでは、すべてにおいて考え方が違うものなのだと言うことを知っておいてもらいたいのです。
多分これは、すべての商品に対して、コモディティ商品とクオリティの高い特別な商品ではその取り扱いが異なるのだと思っています。

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