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苦手なものほど、質が見える。

公開日:2023年12月10日更新日:2023月12月10日
カテゴリ:抽出のはなし。

苦手なものほど、質が見える。

うちの常連さんだけには、いろんな情報を教えるようにしている。
それは、当店のコーヒーをずうっと贔屓にしてくれていることと、当店のコーヒーが好きならば、ボクが薦めるものも美味しく感じるはずだと思っているからだ。

そして、本日来店してくれた常連さんが、以前にボクが薦めた牛乳を買って飲んでくれたそうだ。
しかし、その常連さんは牛乳が好きではないらしく、普段は飲まないので小さなパックに入ったものを買おうと思って出向いたそうなのですが、1Lのサイズのものしかなく、その1Lサイズのものを買ったそうだ。

しかし、実際に飲んでみると、苦手な感じを受けずに全部飲めたのだと言っていた。
質の良さとは、苦手なものほど、苦手な部分を感じないため美味しく感じるもの。
それは、どんな食材であったとしても良質なものとはそう感じるはずなのです。

そして、良質なものであっても、劣るものであっても、それは油脂成分に多く登場するものだと思っている。
だから、良いものは油脂が美味しいものであり、劣るものは油脂に悪い印象があるのだ。

この解釈を理解できるのであれば、良質なスペシャルティコーヒーは油脂分を抽出し、コモディティコーヒーのあまり良質ではないコーヒーの場合はペーパーフィルターで油脂分を抽出させない方が美味しくなる。
だから、日本ではコモディティコーヒーが扱われている歴史が長いので、ペーパードリップが普及していることも頷ける。

論理的に考えることのメリットは、すべてのものを美味しく飲んだり食べたりするためのものである。
良いものは良い成分を楽しめるように考えるべきだし、劣るものは劣る成分を排除することで美味しく楽しむことができるようになる。
なので、使う素材によって抽出や調理法は変えなければならないことを知っておいた方がいいのだ。

コーヒーを美味しくするためのロジックとは、どのような豆を使うのかで、抽出のプロセスを変えることなのである。

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